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茨城県の山歩き

 茨城県内にもすばらしい山がたくさんあります。特に冬の季節は,雪山気分を味わう日がありやみつきになります。
GPS片手に奥久慈方面の山を歩いています。平成23年3月の大地震で山はどうなったでしょうか。心配です。
奥久慈男体山などでは一部崩落箇所がありましたが,登山道は新しくルートが開かれ山歩には支障が無くなったようです。

平成31年,令和元年(2019)の記録


篭岩山  H31.5.9(日)晴れ時々曇り

 G P S デ ー タ  

 常陸大宮市の三太の湯からさらに奥へ進んだ行き止まりの所に,駐車スペースがあります。上山という集落で,そこから篭岩山を往復しました。
 

  
  10:37   上山集落から出発
  10:44   篭岩展望台
  11:25   キレットその1
  11:35   キレットその2
  11:45   山頂(昼食)
  13:47   下山

    歩程は3.4km,山歩時間は3時間09分でした。
 田植えがすみ腰の痛みをほぐそうと里山に出かけてみました。

 男体山は賑やかだろうと遠慮して篭岩山にしてみました。新緑が目に優しく,ヤマツツジがアクセントになって疲れを癒やしてくれる山歩でした。白い花の木も目立ち春はいいものです。山頂でのコンビニ幕の内弁当と家で入れてきた加藤コーヒーも格別なおいしさでした。

 田んぼ仕事の重労働から解放され,しばしの憩いの時間でした。「春を背負って」も重さは感じられませんでした。 

 
 篭岩山山頂です。三等三角点と男体山を入れてみました。
 
 山頂付近のヤマツツジ,新緑の中,あちこちを彩る赤が際立っています。
 
 この季節白い花の咲く木々が目立ちます。アオダモでしょうか。
 
 こちらも白い花の咲く木です。
 
 山頂手前の稜線から男体山がくっきりとその姿を現しています。
 
 ヤマツツジとヤマブキの共演,赤と黄色と緑が映えます。
 
 キレットを越えたところから篭岩山の姿が望めます。
 
 ヤマツツジを下から見上げてみました。
 
 山奥の谷津田で,この先は山です。



奥久慈男体山  H31.2.24(日)晴れ

 麓では梅の花が咲き出しました。一足早い春を探しに男体山に登ってきました。
 というよりは今年買い換えたカメラ,ニコンD850 の試し撮りがしたくて出かけたのです。良い天気で,傑作揃いの作品がとれる訳なのですが,腕が伴わず今一のものばかりでした。
 木々の芽が幾分赤みを差し,春遠からずといった所でした。


 健脚コースから男体山頂を狙いました。素晴らしい青空でした。

 山頂から南方の上高塚山,下高塚山方面です。

 山頂から日立アルプス方面です。

岩肌のツル類が赤みを帯びています。

 木々にも幾分か春の訪れを感じさせられます。

 櫛が峰の岩峰です。木々が幾分赤みを帯びています。



小舟富士(標高272m)からの富士山  H31.1.17(木),1.18(金), 2.1(金),2.2(土)晴れ

  常陸大宮の市民の方が撮影したという,物産センター「かざぐるま」に置かれていたパンフレットの富士山の写真にときめきを覚えて,4日ほど富士山撮影に通ってみました。肉眼ではあまりはっきりとは認められませんでしたが,露出を修正したりしてどうにか富士山の形が現れました。
 
 「かざぐるま」には朝は6時半,夕方は4時に到着するように自宅を出ました。駐車場は閉鎖されているので,入口付近の空き地に止めて登り始め,30分ほどで山頂です。朝はよく目も凝らさないと富士山とは認められないのですが,夕方ははっきりとそのシルエットが目に飛び込んできて感動ものです。
 
 三脚を立て30数年前の300ミリ望遠のオールドレンズをつけると,すぐに富士山だとわかります。1時間ほどパチリパチリと撮影して持ち帰り,ライトルームで露出などを修正してみると富士山が現れました。あのパンフレットのような写真にはほど遠いのですが,200kmほど離れたその姿が認められるとは胸がときめきました。今度は晩秋の頃,紅葉している里山を前景に富士山の姿を納めてみたいと思いました。
 

 
 1/18 7:41
 ISO400,f/8,1/500秒 どうにか富士山だとわかります
 
 2/2 7:22
 ISO400,f/10,1/640秒 赤みを帯びた姿が格別です。
 
 2/2 8:06
 ISO100,f/10,1/250秒 青空がはっきりしてきました。
 
 2/1 17:01
 ISO800,f/6.3,1/60秒 神々しいその姿感動ものです。
 
  2/1  17:01
  ISO800,f/6.3,1/500秒  露出の測光位置で色合いが変わります。
 
 2/1 17:03
 ISO800,f/6.3,1/60秒  日が登ると色合いが変わります。 



小舟富士(標高272m)から小瀬富士  H31.1.5(土) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 

  
  12:47   物産センターかざぐるま  出発
  13:16   砂羅向山(ざらむきやま)
  13:25   小舟富士
  14:07   小瀬富士
  14:29   下山

    歩程は3.2km,山歩時間は1時間41分でした。
 正月登山の続きです。今度は少し戻って「物産センターかざぐるま」から小舟富士を目指します。
 「かざぐるま」の駐車場には,小舟富士ハイキングの立派な案内板とパンフレットが置いてありました。そして,山頂から撮影したという朝日と夕日に染まる大きな富士山の写真が飾ってありました。「これはすごい」,尺丈山に勝るとも思われる絶景が見られるのではと期待が高まります。

 まずは小舟富士手前の砂羅向山(ざらむきやま)へ取り付きます。標高線の通り,かなりのきつい勾配です。標高が尺丈山の半分くらいと侮るとダメージを受けます。正月休みの体にはきつく,汗が噴き出しました。しかしそこは標高が200m台,あっという間に山頂です。ここからは日光方面の山々がよく見えます。

 稜線を300mほど行くと小舟富士山頂です。さっきの富士山の写真を思い出しました。さすがに周りを遮るものが見当たりません。朝晩は確かに富士山が目に映るものと確信しました。大宮高校機械科製作のパネルが設置されていて,富士山と並んで芳賀富士の方向が示されていました。芳賀富士が富士山のミニチュアのように見えました。ここもこれからの富士山撮影ポイントとして「いいなあ」と感じました。

 さらに足を伸ばすと小瀬富士に到着します。ここには三角点はありませんが「大正2年 富士山大権現」という石碑が建っていました。昔から富士山信仰の山として登られた歴史が刻み込まれていました。石碑の隣に大宮高校機械科製作の大きなベンチが設置されていました。富士山方向を眺めながら飲み食いするには最適の場所です。

 「かざぐるまま」では30分もかからず「あっ」という間に下山できます。小腹が空いたので,もりそばを食べました。手打ちで緑がかったそばは,めんつゆと合わせて,まさに里山の風味がしました。500円でした。常陸大宮市緒川地区最高です。緒川支所発行の「里山スタンプラリー」のパンフも素晴らしいものでした。

 さい先の良い正月登山ができて,大満足の一日でした。 

 
 かざぐるま駐車場のハイキング案内板です。山頂から撮影した富士山
 の写真が圧巻です。
 
 砂羅向山からの見晴らしです。
 
 小舟富士山頂で記念撮影です。
 
 日光や那須の山々が見事です。
 
 富士山と芳賀富士を示す案内板,立派にできました。
 
 この方面からの奥久慈男体山,いい形をしています。
 
 小瀬富士山頂です。この手前に石碑とベンチがあります。
 
 富士山大権現の古めかしい石碑です。
 
 かざぐるま近くにある登山口標識です。小舟富士がご当地富士山の
 姿を見せてくれます。



尺丈山(標高511m)  H31.1.5(土) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 


   10:14   尺丈山百樹の森駐車場出発
   11:15   山頂広場(昼食)
   11:23   尺丈山山頂(三等三角点)
   12:13   下山

    歩程は3.8km,山歩時間は2時間でした。
  昨年暮れの,「週刊ヤマレコ」に掲載されていた「奥久慈の低山巡り」は,正月にはちょうどいい足慣らしができるかなと思って,夫婦で出かけてみました。

 正月の5日,今日はだいぶ暖かくなるというので,まずはじめに栃木県境の常陸大宮市美和地区の尺丈山へと向かいました。数年前にも2月に登っているのですが,駐車場も案内板もそして登山道もとてもよく管理されていました。県道からの道路にも案内標識が立っていて,わかりやすいところです。先客の老夫婦の車が1台,下山後には高齢者の車が1台,若いカップルの車が1台と土曜日ということもあり賑やかでした。

 よく手入れされた杉や檜の木立の中,木漏れ日が神々しい雰囲気です。100m弱の刻みで1合目から9合目の標識が立っています。程なく稜線に出ると針葉樹林が切れて,心地よい日だまりになります。風もなくポカポカした中,家で入れてきたスィートモカコーヒーを楽しみました。

 山頂直下までは林道が延びています。大きなアンテナを立てて無線通信をしているワゴン車が止まっていました。時折,車やバイクが上ってきます。山頂は平らな稜線上にあり,展望台や四阿がある広場となっています。
遠く日光や那須の山々,間近に奥久慈男体山,篭岩山など360度の展望は県北の山でも屈指のものです。四阿には,ことのほか大きな富士山の写真が飾ってありました。ここから富士山までは200kmあまり,よく見えるものです。今日は暖かくお昼近くになってしまい,南の方はかすんでいて富士山は認められませんでした。

 充分山々を堪能し同じ登山道を下りました。林道を下りる周回コースも面白そうですが,今日は静かな道を選びました。
 富士山撮影に後期高齢者を過ぎてからもこの道なら登れる気がしました。一つの目標にしようとお正月に思った次第です。

 
 尺丈山百樹の森の駐車場です。草も刈られきれいです。
 
 尺丈山のハイキングマップです。林道と周回するコースが面白いよう
 です。
 
 2度の山火事で4haも消失したとか。火の用心の看板がありました。
 
 山頂からの日光連山です。
 
 山頂からの那須連山です。
 
 そして奥久慈男体山です。特徴ある形はどこからでも目につきます。



平成30年(2018)の記録


鍋足山から猪鼻峠  H30.11.23(金) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 


  8:40    自宅出発
  9:48    里美支所出発
 10:45    林道終点
 10:45    鍋足山山頂(ティータイム)
 12:27    鍋足展望台(昼食)
 12:38    三角点
 13:22    猪鼻峠
 14:33    里美支所


    歩程は12km,4時間45分の山歩でした。 
 鍋足山の紅葉を味わってみようと,素晴らしい小春日和のなか出かけてみました。

 勤労感謝の日ということもあり,たくさんの登山者で賑わっていました。本峰までの尾根筋は杉林が続き薄暗いのですが,山頂直下の岩場につくと辺り一面紅葉の盛りでした。色葉を全景に奥久慈男体山の山並みがよく
映えます。そしてくっきりした青空,遠く日光男体山も目に飛び込んできます。素晴らしい日和に絶景に出会えて満足です。山頂は賑わっていますので三角点へと足を伸ばしてみました。私と逆方向からのグループが結構多
いようです。写真を撮っていると「赤いモミジが最高ですね。」と声をかけてくれました。縦走路から西側の黄金色に輝く紅葉が岩肌に絶妙に調和しています。頻繁にカメラを取り出してはどう切り取るか考えるまもなくシャッタ
ーを切りました。

 鮮やかな稜線上の紅葉に誘われて,ついつい猪鼻峠まで出てしまいました。猪鼻峠から里美支所までは延々と自動車道路が続くのですが,今日は大型観光バスもたくさん行き交い慎重に歩き続けました。
 満足のいく充実した紅葉山行でした。

 
  鍋足本峰から高崎山,男体山,白木山(左から)です。
 
  本峰から三角点方面の紅葉です。盛りでしょうか。
 
  三角点へ向かう稜線上の木立が鮮やかに紅葉していました。
 
  三角点手前の展望台から望む鍋足三峰の絶景です。
 
  男体山方面を背景に鮮やかなモミジです。
 
  三角点からの鍋足三峰も絶景です。



鷹取岩から男体山  H30.11.16(金) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 


  10:16   古分屋敷駐車場出発
  11:16   鷹取岩(昼食)
  13:45   大円地越
  14:17   男体山頂
  15:05   大円地越
  15:50   下山



  歩程は8.6km,山歩時間は5時間34分でした。
 那須の紅葉は雨降りで残念な結果でしたので,地元里山の紅葉を愛でようと出かけてみました。山は自宅から望める奥久慈の山々です。

 「鷹取岩から男体山」,奥久慈男体山をズーと眺めて歩けるこのコースは私のお気に入りで6月にも歩いています。
 さて紅葉はというと,目の覚めるような鮮やかな赤は少ないながらも,まずまずの色づき加減でした。今年は温かいのでまだ早いかなと思ったのですが,山の上は落ち葉の季節になっていて,1週間前がちょうど良かったかもしれません。お気に入りのシャッターポイントでたくさん撮影しました。大円地越近くの谷間では,真っ赤なモミジに久しぶりのときめきを覚えました。
 
 ふと,すうさんの鍋足山の紅葉の鮮やかさを思い出して,月末にでも行ってみようと思いました。  

 
 鷹取岩からの男体山と長福山です。特徴ある岩が男体山を引き立て
 ます。

  男体山を引きつけてみました。
  
 
  特徴ある岩は入道岩とか,赤い木の実が岩のいいアクセントになり
  ます。 
  
   少しずつ男体山が近づいてきます。
 
  前景の枝で少し雰囲気が変わります。
 
  もうすぐ大円地越です。岩肌が目立ってきました。
 
  すると赤いカエデが目に飛び込んできました。
 
  緑との共演にうっとりです。
 
  そして色葉のグラデーション。見事です。
 
  大円地越から男体山頂へと向かいます。
 
  歩いてきた鷹取岩方面の岩稜が鮮やかに紅葉しています。
 
  山頂から見下ろすと小山が黄金に輝いています。



鷹取岩から男体山  H30.6.5(火) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 


  10:24   古分屋敷駐車場出発
  11:31   鷹取岩
  12:57   大円地越
  1328   男体山頂
  14:45   下山



  歩程は7.4km,山歩時間は4時間21分でした。
 昨日の「おかめ山」のことが気になっていたこともあり,男体山の周りを少し長い時間歩いてみようと鷹取岩から取り付くことにしました。
 梅雨入り1日前の今日は,昨日より湿気が高くTシャツ1枚でも汗がしたたり落ちます。この時期に登る人はいるのかなあと思っていたら,結構な人出でした。鷹取岩に向かってくる,おばさま2人にも出会いいました。昨日と
は違って都会の山に来たようです。

 おかめ山からの男体山は奥行き感が素晴らしく,はじめてだったこともあり感動しました。見慣れた光景とはいえ,鷹取岩からも絶景が続きます。今回,逆コースをたどったのですが男体山の容姿が少しずつ変化し ,大きく
なってくるのはなかなか趣のある風景でした。気持ちがすっきりしました。

 鷹取岩で一人でコンビニ弁当を食べ,男体山頂ではニッコウキスゲの花を愛でながら一人ティータイム。楽しいひとときを与えていただいた山々に感謝です。
 男体山の稜線と健脚コースにはニッコウキスゲが咲き出しました。蕾も沢山あるのでしばらく見頃が続きそうです。残念ながら電池切れで撮影できませんでした。
 
 6月6日は梅雨入り,梅雨入り前の光景を目に焼き付けて帰りました。

 
 この季節白い花が目立ちます。 

 
  尾根に着くと男体山が頭を出してくれます。
 
  そして鷹取岩に着くと絶景が現れます。
 
 男体山を見ながらの岩稜歩きです。
 
  男体山が近づいてきました。
 
  中腹には白い花が目立ちます。



おかめ山  H30.6.4(月) 晴れ

 G P S デ ー タ  

 県道249号山方水府線の常陸大宮市諸沢のバス停跡に駐車し,おかめ山を往復しまし  た。
 


  8:46   バス停跡出発
  9:11   登山口
  9:20   分岐(間違って右方向,東へそれてしまった)
  9:38   間違いを確認して引き返す
 10:00   分岐点へ戻る
 10:46   おかめ山西峰
 10:48   おかめ山東峰
 11:15   岩場で昼食(〜11:30)
 12:06   分岐
 12:17   下山


  歩程は6.1km,3時間半の山歩でした。
 
 奥久慈の絶景が望める名山と評価の高い「おかめ山」へ登ってみました。
 切り立った岩場ということで少し危険かなと思っていたのですが,「ぷち登山」さんのブログによると安全に簡単に登れるコースがあるというのでさっそく挑戦してみました。
 梅雨入り2日前というこの日,からりと晴れたいい天気です。「三太の湯」の手前にある郵便局の交差点を左折し,狭い県道を「地割」という所まで進みます。バス停跡まではわかりやすかったのですが,登山道の取り付きがわからず,あちこちとうろうろしてしまいました。かつてはしっかりした「おかめ山」の標識があったようですが全く見当たりません。ぷち登山さんのコメントでどうにかピンクのリボンにたどり着きました。

 登山道はしっかりしており,多くの方が入山しているようです。これは楽勝だと思いながら随所に見られる赤いテープをたどって進みました。しかし,テープに頼りすぎたのがいけなかったようです。分岐点で間違ってしまい,おかめ山とは反対方向へそれて行ってしまいました。下り道になってやっと気づくというお粗末でした。「自然環境保全地域」の標柱があったりして,それらしいコースだと安心して進んでしまいました。GPSにはあらかじめルートを入力してきたのですが,テープの誘いは恐ろしいものでした。引き返すのに40分ほどかかってしまいました。

 分岐点からは順調です。しっかりした道をおかめ岩まで進みます。途中,遭難者を悼むような文言が記された木の幹が現れました。あらかじめ情報は得ていたのですが,「ドキリ」としました。おかめ岩から先は岩稜地帯が続きます。うわさに違わず素晴らしい展望を満喫しながらコンビニ弁当を頬ばりました。

 帰りには赤いペンキで木の幹にかかれた,「〇〇の墓」というものも目に入り,また「ドッキリ」です。こちらは情報がなかったので正直驚きました。

 かつてあった,しっかりした標識がことごとくなくなっていた,おかめ山,そして遭難者を悼むような文字の書かれた木の幹,入山を控えてほしいという指示なのでしょうか。
 「ぷち登山」さんも不思議に思い,帰宅してから調べたがわからなかったようです。ただ,しばらく登るのは遠慮するという結論に至ったようです。
 
 登山道の取り付きがわからずうろうろしていたら,近くの民家の方から声をかけられました。「山に行くの,昨日も登る人がいたよ。一人で行くの,へぇー。」と驚かれたような口ぶりでした。何となく登ってほしくないように感じたのは私の独りよがりだったのか,明るく送り出してくれる雰囲気ではありませんでした。
 何となく後味が悪く,次の日男体山に登り直すことになりました。

 ミステリアスな「おかめ山」でした。

 
 バス停跡に駐車しました。資源ごみの回収
 ステーションがあります。

 駐車地点から手前に戻り,左側の道路に入り
 ます。民家が数軒あります。 
 
 民家が途切れ,舗装が途切れてまもなく登山
 取り付け地点です。ピンクリボンががあります。
 
 竹林の中を進むとギンリョウソウがあちこちに
 出現します。
 
 分岐点を右へ曲がってしまったため自然環境
 保全地域の標識に出会いました。
 
 迷ったおかげで珍しい花に出会いました。
 
 この分岐で間違って右へ行ってしまいました。
 
 おかめ岩に近づくと遭難した方を悼む合掌の
 木が出現します。
 
 おかめ岩です。麓から見上げるとおかめの形
 をしているそうです。
 
 切り立った岩場からは宝明の集落が望まれ
 ます。
 
  やまあじさいのような可憐な花が盛りでした。
 
 岩場からの展望は素晴らしいです。男体山
 方面です。
 
 こちらも男体山です。前景に花を入れてみ
 ました。
 
 お昼も格別です。しかし岩場は切り立っていま
 す。
 
 前景に白い花を入れて男体山です。
 
 西峰と東峰の間の登山道にかなり大きな動物
 の糞がありました。



雨巻山周回  H30.4.19(木) 晴れ

 G P S デ ー タ  

 足尾山,御嶽山,雨巻山,三登谷山と周回しました。
 



 10:00  自宅出発
 10:46  駐車場出発
 11:41  足尾山頂
 11:54  御岳山頂(昼食)
 13:37  雨巻山頂
 14:37  三登谷山頂
 15:23  下山


  歩程は8.2km,4時間半の山歩でした。    
  親戚の農家でトマトのツル上げや稲の育苗箱土入れ作業を手伝っているせいか,慢性的な腰の痛みが続いています。腰伸ばしにと山歩に出かけてみました。
 
 今年の春は加速度的に過ぎ去ろうとしています。山桜も4月初めには盛りを過ぎてしまったようです。替わってツツジ類がちょうど見頃を迎えていました。ヤマツツジとトウゴクミツバツツジの競演は実に
見事でした。足尾山から下りてきた年配の方が盛んに感激の言葉を発していました。単独ということもあり声を出したかったのかもしれません。足尾山頂付近の展望地,俗称「タイタニック」のことも,そこ
からの絶景を見てくるように盛んに勧めてくれました。今回は時間も遅いし,先が長いので次回のお楽しみとしました。
 御岳山頂には女性二人が昼食中でした。「タイタニック」という岩場の展望地を話し出すと,行ったことがあるらしく是非と勧められました。4月はじめの山桜の咲いている時期がことのほか素晴らしかっ
たようです。映画「タイタニック」のあのイメージです。どなたが名付けたのか,よく思いついたものだと感心することしきりです。

 さて,今日は余り余裕がありません。とにかく腰伸ばしでみっちり歩くことにしました。ほんの山歩と思っていたのですが結構な縦走路です。足の疲労もたまってきましたが新緑に慰められ,どうにか歩き
通せた山歩でした。いくらか腰が伸びたような気がしました。

 
 御嶽山への登りです。急登で鎖があります。
 
 ヤマツツジが盛りです。
 
 これはトウゴクミツバツツジです。
 
 雨巻山頂のブナのトンネルです。
 
 ヒメシャガ群生地です。花はまだ咲いていま
せん。
 
 はるか遠くに筑波山遠望です。
 
 三登谷山頂の変わった木の花です。
 
 新緑の山歩でした。



奥久慈男体山のイワウチワ  H30.4.9(月) 晴れ

 G P S デ ー タ  

 古分屋敷駐車場から大円地越を経て,鷹取岩へ向かう岩稜コースの途中を往復しました。



 11:00    自宅出発
 11:56    古分屋敷駐車場スタート
 13:19    大円地越
 13:43    岩稜尾根
 13:47    イワウチワ出現
 13:57    男体山展望箇所
 15:03    大円地越
 15:51    古分屋敷駐車場


  歩程は6.5km,山歩時間は3時間56分でした。    
 今年の春は駆け足でやってきて,なまった体での急な農作業にくたびれました。そんなわけでお花見がついつい遅れて,思いついたように今日になってやっと男体山のイワウチワを求めて出かけました。
 急に春めいたので,もう終わりかなと思っていたのですがなんとか愛でることができました。イワウチワを前景に男体山の勇姿を狙ったのですが,イワウチワが少なくて迫力がありませんでした。岩稜尾根の展望箇所からの男体山が初々しい新緑をまとい新鮮でした。この時期の新緑はとても目に優しいです。しばし時の過ぎるのを忘れて見とれていました。

 豪華さといったら二リンソウの群落です。大円地越まで延々と続いています。白と緑だけなのですが,春らしいまさに春が来たという印象です。

 農作業の疲れを忘れさせてくれたお花見山歩でした。  

 
 男体山一般コースには二リンソウの群落が続
きます。
 
 大円地越まで続きます。

 マムシグサも頻繁に出現します。  
 
 そして新緑。この緑気持ちが洗われます。
 
 カエデの大木の新緑でしょうか。
 
 岩稜尾根近くになると男体山が見えてきます。
 
 山桜はまだ見頃でしょうか。
 
 そしてイワウチワ。今年も出会いました。
 
 イワウチワを前景に男体山です。
 
 岩稜尾根の展望箇所からの男体山の勇士
です。
 
  麓からは櫛ヶ峰の勇士です。
 
 そば屋さんの入り口の八重桜が豪華でした。



風神山から真弓神社  H30.1.7(日) 晴れ

 G P S デ ー タ  

風神山駐車場から真弓神社を往復しました。


  10:10   風神山駐車場
  11:19   真弓神社
  13:25   風神山駐車場

  歩程は8.6km,3時間15分の新年足慣らし山歩でした。
  新年歩き始めの儀式として妻と二人で日立アルプスの序章を歩いてみました。
 風神山の駐車場までは車で入りました。日曜日ということで散歩している人や部活で坂道ランに励んでいる中学生達に迷惑をかけてしまいました。この道,非常に狭いのです。

 山歩コースは非常に歩きやすく,体への負担も軽いです。正月明けにはちょうどいい気分で,お腹がすっきりした感じになりました。
 久しぶりに空腹を覚えたので,お魚市場に回り豪華な海鮮丼を食べてしまいました。

 
真弓神社で記念撮影です。
 
 今日は厳しい寒さが嘘のようです。



平成29年(2017)の記録


奥久慈男体山  H29.10.8(日) 晴れ

 G P S デ ー タ  


大円地に駐車し,健脚コースから一般コースへと周回しました。


  10:32   スタート
  12:13   男体山頂
  13:59   下山

  歩程は4.8km,3時間28分の石鎚山遠征への足慣らしでした。
今月は四国の石鎚山へ行く予定なので足慣らしに登ってみました。
紅葉にはまだ早い時期で汗ばむ陽気でした。日曜日ということで家族連れが目立ち,健脚コースを4歳の子どもを抱えて登ったり,小学1年生を自由に登らせたりとスパルタ家族に出会い,びっくりするやら登山道の渋滞には全く無頓着の様子に意外な感じを抱くなど,今時の若い家族は新鮮でした。
山頂はちょうど昼時,賑やかな会話の中で手製のおにぎりを頬ばりました。


 健脚コースの尾根に出ました。紅葉はまだまだという所です。 
 
 展望岩のところで休憩です。夏山の感じです。
 
 山頂です。気温が高くもやが濃いです。
 
 花もまだ元気です。
 
 ピンクも鮮やかです。
 
 ピンクのそばの花のようです。



雨巻山  H29.10.1(日) 晴れ

 G P S デ ー タ  

駐車場から足尾山尾根コースへ向かい,足尾山には登らず御嶽山から雨巻山,栗生展望コースに立ち寄り三登谷山を越えて戻りました。
 

  9:21   駐車場スタート
 11:11   雨巻山山頂
 12:00   栗生展望コース岩尾根
 12:55   下山


  歩程は7.7km,山歩時間は3時間半のスピード登山でした。
 稲の収穫も終わり,水田耕起もすみました。農作業の一段落したところでぶらりと足慣らしに出かけました。
日曜日はさすがに人出が多いです。いくつかの団体も来ていて賑やかです。10人ほどの団体はトレランでした。私と同じ年配の高齢の男女が走って登るのを見て,こちらも思わず早足になってしまいました。姿が見えなくなるとほっとしてカメラを取り出します。今日はキャノンの1インチコンデジ,G7Xを持ち出してみました。栗生という集落に下りる展望コースから雨巻山がよく見えます。ゆっくり絶景を堪能しました。私にはこんなペースが逢っているような気がします。


 栗生展望コースからの雨巻山です。全景がよく見えます。 
 
 スカイブルーが目にしみます。 
 
 筑波山もくっきりです。



盛金富士から熊の山  H29.5.20(土) 晴れ

 
下小川駅から盛金富士に登り,南側に下山してから熊の山を登りました。

 今日はとても暑い日になりそうです。農作業も今のところ一段落といった所で,暇つぶしに近くの山に出かけてみました。

 着いたところは下川駅,趣のある山里の駅です。広い駐車場には車が2台止まっていました。真夏を思わせるような暑さの中,住宅地を抜け登山口へと向かいました。しばらく来ない間に 登山口の鳥居が新しくなっていました。平成26年の建立となっていて,東日本大震災で被害を受けたのでしょうか,今はやりの塩化ビニール製のものでした。ちょっと見では木製のような感じで雰囲気を壊すようなものではありません。

 少し歩くと伐採地跡に出ました。杉,檜を切り出したようです。開放感と展望が良くなりましたが木立の中の涼しさから,一幾に灼熱の地に来たようです。時折通り過ぎる風に生き返ります。程なく伐採地を過ぎるとまた針葉樹林帯に入ります。そうすると,イワウチワの大群落が現れました。花は咲き終わりガクのみ残っていますが,紛れもないイワウチワの葉っぱが絨毯のように広がっています。登山・花日記(U)さんの記事の凄さを垣間見ることができました。来年は花の時期に是非とも訪れたいと思いました。

 盛金富士の山頂には大きなクマバチが2匹飛び回っていて,近くに巣でもありそうな様子なので早々に下山しました。次は平山橋を渡り熊の山です。住宅地を越える急坂がつらいです。暑さと相まって妻はばてました。もう熊の山どころではないようです。いい加減にして切り上げたいようですが途中で下りることもできず,延々と熊の山を目指しました,途中の杉林やシダ類が繁茂する登山道は,熊野古道を思い出されるような雰囲気で本当にもったいないような山歩きなのですが。どうも好みではないようです。熊の山の社までは長い階段があります。いつ頃の作りなのか,熊野大社と関係があるのでしょうか。何となく厳かな感じです。すがすがしい山頂で遅い昼食をとり,深い杉の林の坂道をのんびりと下山しました。

 汗のかきようが半端ないので,帰りに「ささの湯」で一風呂浴び,さわやかな気持ちで帰宅しました。妻の不満は幾分解消されたようでした。熊の山に感謝します。
 
 下小川駅に水郡線下り列車が止まりました。

 下小川駅駅舎の看板です。板といい文字といい絶品です。
 
 平山橋を渡ると盛金富士の雄大さが目立ちます。列車が来ました。U
 
 熊の山へ向かう途中の杉とシダ。まさに熊野古道です。
 
 熊野神社の鳥居です。登り切ると熊の山です。
 
 熊の山山頂です。熊野の方を向いて碑が建っています。



雨巻山  H29.5.15(月) 霧雨時々曇り

 
 大川戸の駐車場から三登谷山に登り,ヒメシャガを観賞して雨巻山頂で昼食後下山
 しました。
 今年も田植えがどうにか済みました。ヒメシャガを思い出しお花見に出かけました。
 あいにくの雨模様,霧雨が続いています。花見にはしっとりしていいかなと余り期待しないで登り出しました。お目当てのヒメシャガは例年通り開花していました。蕾が多くこの先1週間ほどが見頃となることでしょう。群生地 が幾分狭まってきているのが心配です。この季節感にぴったりな可憐な花,いつまでも見続けられますように。

 霧雨は収まりません。寒いです。山頂で温かい鍋焼きうどんとちゃんぽん麺をすすって早々に下山となりました。

 
 ヒメシャガの群生地,昨年より小さくなったような気がします。
 
 雨にぬれてみずみずしさが増しています。
 
 まだ蕾が多いです。
 
 山頂のブナの並木道です。気持ちが穏やかになります。
 
 山頂の森のレストランです。
 
 山頂に続く森の散歩道です。



鍋足山  H29.1.19(木) 曇りのち晴れ

 G P S デ ー タ  

里美支所の駐車場に止め,鍋足山から笹原集落に下山し里美支所まで舗装道路を歩きました


  10:04  里美支所出発
  10:29  林道分岐
  10:40  大石分岐
  11:06  鍋足山頂(昼食)
  12:10  笹原分岐
  12:29  ハッチメ滝
  13:00  中ん滝
  13:19  笹原集落
  13:45  里美支所

  歩程は8km,3時間41分の山歩でした。
  妻がお腹がたるんできたというので,私も人ごとではなく,かがむと苦しさをことのほか感じるようになってきました。加齢と運動量の不足のせいでしょうか。少しでもへこますことができたらと,寒風を突いて鍋足山を山歩してきました。カメラは今日はコンデジです。

 お目当てはH27.1月に鑑賞した氷結滝です。大寒を明日に控え,冷え込みが一段と深まっているので期待が持てます。冷たい風をしのいで山頂に立つと寒気が身にしみました。早々に鍋足山頂の岩陰に身を寄せ,熱々の鍋焼きうどんをすすったらだいぶ暖かくなりました。満ち足りた気分で笹原コースへ下りていくと,一際白く輝く氷瀑が現れました。コース沿いのハッチメ滝です。今年の寒さを反映してか,前回よりも見事な氷具合です。期待して中ん滝に向かったら,こちらも見応え十分でした。

 山頂も氷結滝の鑑賞も貸し切りと少し寂しさを味わった山歩でしたが,お腹も心も満たされ更に腹たるみが懸念される山歩でもありました。

 
里美支所からの林道沿いでは杉の伐採が行われ
ていました。伐採も集木も大型機械です。
 
いつもの鍋足山頂です。今日は貸し切りでした。
 
ハッチメ滝です。完全に氷結していました。
 
中ん滝です。こちらも完全氷結です。
 
中ん滝が一番見応えがあるようです。
 
笹原登山口には山の神が祀られていました。
山への感謝の印でしょうか。



日立アルプス縦走  H29.1.12(木) 晴れ

 G P S デ ー タ  

大甕駅の西側駐車場に軽トラを止め,風神山,真弓神社,高鈴山,神峰山,小木津駅と縦走しました。


  7:44  大甕駅駐車場出発(1日駐車料金 500円)
  8:31  風神山
  9:24  迷って石切場へ向かう
  9:50  石切場から戻る
  9:54  真弓神社
 11:18  日立高鈴CC
 13:38  高鈴山
 14:57  神峰山
 16:34  小木津山自然公園
 17:11  小木津駅

 歩程は33km,山歩時間は9時間35分でした。

 前回(H24.1.11)は道迷いがなく歩程は32km,山歩時間は8時間25分でした。

 なまった体を動かそうと,今年の歩き始めに日立アルプスを選んでみました。たそがれの年代に入ってからは平成24年に続いて2回目です。カメラは今日はコンデジです。

 朝起きがつらく眠いのと,なまった体が重いので高鈴山までがとても長く感じました。風神山から先は展望がきかず,ただ黙々と歩かざるを得ないので余計に気が乗らなかったようです。風神山まではいつもの山歩コースとしている年配の方々で結構賑やかだったのですが,その先は孤独好きの私でも寂しい限りで一人旅が続きました。高鈴山の姿が見えないので歩くのに嫌気がさしてきました。今までこんなことはなかったのに,5年間の加齢かなとあきらめてゴルフ場を過ぎたところで,どっかりと尻をついて昼食にしました。そしてここからがまた長いのです。雨量レーダーの塔が見えたときには,今までなんと山には不似合いな物かと嫌悪感を持っていたのが逆に親しみを感じました。
 そして到着です。一人展望デッキにたたずんでいた中年男性が声をかけてきました。「一度日立アルプスを歩きたいのだが ,どのくらいかかるものか」というので,「大甕駅から6時間近くかかってしまった」というと「普通4,5時間で来られると聞いていたが,自分にとってどのくらいかかるのかなかなか踏ん切れないですね」という返事でした。「高低差がなく歩きやすいのですが大甕駅から高鈴山までは沿面距離で20km,5時間はかかると思います。高鈴山から神峰山を超え小木津駅までは沿面距離で12km,3時間強はかかると思います。トータルでは8時間半ぐらいが標準かなという感じです。」話はこのくらいにして,神峰山へ向かうのでお先に失礼しました。

 神峰山までは思ったより早く着きました。数人の無線業者が気象観測装置の点検に来ていました。かなりの機材をアルミ梯子に背負って歩いてきたようです。それだけの労力をかけるだけの貴重な気象データがとれているようです。神峰山からはかみね公園の標識に従い延々と8kmほどを登ったり下りたりしながら進みます。この道も展望がきかず飽き飽きするコースですが,最後の小木津山自然公園に着くと日立の街並みと大海原が迫ってきて感激ものです。長い山歩の達成感に浸るのに格別なロケーションです。辺りがたそがれてきました。誰もいない公園を一気に下って小木津駅に着くと,十五夜とおぼしきまんまるい月が海の方から上がってきました。

 電車で小木津駅から大甕駅までは15分,今日の山歩は9時間半,時の進み方の違いを実に味わった一日でした。

 
大甕駅の西側駐車場です。朝のラッシュ時でした
がだいぶ余裕がありました。1日500円のコインパ
ーキングです。
 
日立研究所脇の坂道には水仙が咲き誇っていました。
 
 水仙の先には早咲きの梅が開花していました。
 
江戸時代の建立とされている風神山の風神像です。
周りはきれいに掃き清められ,お供えがありました。
 
真弓神社です。明治21年の書と書かれていました
が新しいので字体だけでしょうか。
 
高鈴山頂の標識と展望デッキです。木立が大きい
のと沢山の構造物で展望がききません。
 
高鈴山頂からの神峰山です。
 
神峰山頂からの眺望です。日立市の中心市街地と
海のコントラストが素晴らしいです。
 
神峰山測候所の維持管理に無線業者が来ていま
した。重荷でご苦労様でした。
 
H24に皆伐された山には杉の木が育っていました。
意味あっての皆伐だったのでしょうか。
 
小木津山自然公園南展望台です。公園という位置
づけからか,眺望を良くするため伐採が徹底されて
います。
 
小木津駅の待合ロビーから,まんまるい月が昇っ
てくるのが見えました。



 平成28年(2016)の記録 


雨巻山  H28.11.21(金) 晴れ

 G P S デ ー タ  
御嶽山から雨巻山,三登谷山の順に周回しました。


  9:34  登山開始
 10:32  御嶽山
 12:47  雨巻山
 14:03  三登谷山
 14:43  下山

 歩程 8.2km,約5時間の山歩でした。  
  紅葉の見納めにと筑波連山縦走を思い立っていたのですが,日暮れが早いのでいつもの雨巻山に出かけてみました。
 
 名残紅葉とはいえ,しっかり色が残っていてゆっくり写真撮りに励みました。
 御嶽山頂で出会った地元の同年配の男性と30分ほど四方山話をしました。毎日退屈で毎日のように里山歩きをしているとのこと。話題が豊富で話があちこちと進みます。そんな中で,写真を撮るなら大平山の富士山がいいよと教えてもらいました。特に冷え込んだ日の夕方がよく見えて,多くのカメラマンで賑わっているそうです。それではと近々いってみようと決心しました。
 
 最初出会ったときは静かになりたいなと思っていたのですが,やはり人との対話は大事です。貴重な情報をありがとうございました。

 
筑波山が霞んでまさに紫峰といった感じでした。
 
赤が少ない中に一際鮮やかな赤が映えています。
 
まだまだ見頃な色合いです。



持方から奥久慈男体山,白木山周回  H28.11.10(木) 曇り

 G P S デ ー タ  

トイレ付き駐車場に止めて,男体山から白木山を周回しました。


 10:40  駐車場出発
 11:26  男体山山頂(昼食)
 12:56  袋田の滝縦走路との分岐点
 13:34  林道
 14:18  白木山山頂(コーヒータイム)
 14:33  恋人峠
 14:48  持方集落
 14:54  駐車場

 歩程 6.3km,所要時間4時間14分の山歩でした。
 今年も早いもので里山にも紅葉の季節がやってきました。朝,氷の張ったこの日,奥久慈の紅葉を見ようと「にほんの里100選」に選ばれた持方集落を目指しました。
 竜神ダムの方から入ろうとしたのですが,入り口がはっきりせず国道を行ったり来たりしてしまいました。最後には,「竜神ふるさと村」のある武生林道を詰めることにしたら,途中の林道が工事中で,結局大子町から入る林道の分岐点からたどり着くことができました。大子町の生瀬方面から入った方がわかりやすいようです。
 
 立派なトイレと記念碑のある駐車場から男体山を目指しました。紅葉はばっちりでした。登山道に沿って真っ赤なカエデが目立ちます。紅葉を鑑賞しながら歩いていると,あっという間に尾根筋に出てしまいました。あいにくの曇り空でしたが,朝の冷え込みもあってか遠くがよく見えます。筑波山の右にはポッカリと富士山です。やってきた甲斐がありました。11時過ぎまでまで富士山が見えるのは非常にまれです。何かいいことありそうな予感です。

 山頂は賑わっていました。平日とはいえ,相変わらずの高齢者パワーでいっぱいです。今日は寒いのでお湯を沸かし熱々のラーメンを作りました。熱い紅茶も飲んでほっこりしたところで,白木山へ向かいました。途中素晴らしい光景に出会いました。白木山を紅葉がすっぽりと包んでいるのです。夢中で写真に収めました。白木山への道は余り歩かれていませんでした。踏み跡も薄いですが所々結んであるピンクのリボンが心強いものでした。以前来たときには尾根伝いに登れたのですが,途中に林道ができています。来年夏頃には大子町まで繋がるようです。
 フェンス沿いの急坂を登るとロープが出てきました。足下が滑るので山頂直下から下ろしているようです。ほんの少しあえぐと山頂です。展望はききません。木々の間から男体山が垣間見えるのは感激ものでした。人気のない山頂でお湯を沸かし熱々のコーヒーをいただきました。

 素晴らしい紅葉を堪能できまして,大変ごちそうさまの山歩でした。
 ちなみに,持方集落は,11世帯26人が暮らす山あいの小さな集落で,まさに「隠里」です。男体山の北側で日陰の里ですが,幅員の広い林道開通によりどういった環境変化が訪れるのでしょうか。

 
 男体山頂から筑波方面を見ると富士山が霞んでいました。
 
 画像処理をすると富士山の形が浮かんできました。
 
 男体山尾根筋の紅葉です。見事です。
 
 白木山の形の良い山容が鮮やかな紅葉に讃えられています。
 
 白木山山頂直下から男体山の特異な形が見えました。
 
 工事中の林道から八溝方面に伸びる紅葉の帯です。




奥久慈男体山  H28.5.25(水) 曇り
 G P S デ ー タ  

古分屋敷のトンネル上の駐車場から健脚コースを登り,一般コースを下山しました。


  9:48  駐車場出発
 10:56  展望岩
 12:13  男体山山頂(昼食)
 13:37  大円地越
 14:35  下山


 歩程は6.3km,山歩時間は4時間46分でした。 
 愛用のニコンD700が1200万画素と最近のカメラの半分ほどの能力にちょっと不安を感じ,これとフィルムカメラなど持ち物すべてを下取りに出して中古のD810 +24-120ミリを手に入れました。3600万画素とD700の3倍の描写能力を有するというものです。23日に手にしたばかりで,試し撮りがしたくて小雨模様にもかかわらず,いても立ってもおられず出かけてしまいました。
 
 雨模様のせいか高温高湿でTシャツ姿でもたっぷり汗をかきました。カメラをいじりながら,あちこちとシャッターを押しては辺りを見回して登りました。かなり高齢の6人ほどのグループにも追い抜かれ,一人じっくり歩けて大満足でした。ほんとに自分勝手で申し訳ありません。
 展望はきかず筑波山も雲の彼方です。仕方がなく足下や目先を眺めていつもは見逃しているような野草の花を撮影したり,大木を見上げてはシャッターを押しました。程なく,キスゲの株が目立つなあと思っていたら蕾に出会いました。そしてその後,登山道の片隅にたった一輪ですがきれいに咲いていました。小躍りして夢中でシャッターを切りました。山頂からの稜線にも蕾はあったのですが咲いていたのはこの一輪だけでした。5月に見られるとは思っていなかったので,なんだかとても得した気分になりました。
 下山にとった一般コースには,江戸期と思われる石像に気づき写真に収めたものの文字の解読には至りませんでした。誰が何のためにおいたのでしょう。大きな岩と岩に張り付いたカエデの大木をにらんでいるような感じです。

 新しいカメラの写りはと,パソコンに取り込み鑑賞しました。写真1枚の容量がD700では2.5MB なのに対してD810 では17MB にも大きくなります。しかしその割には画質がいまいちです。悪くなっているというわけではないのですが,パソコンの安いモニターでは差が出ないようです。なんだか損をしたような気分になりました。D700と24-70ミリの組み合わせは深みがあって気に入っていたのですが,今度はD810と24-70ミリの組み合わせで試してみようと思います。

 さて,次はどこの絶景を撮りに行きましょうか。 

 
 健脚コースの展望岩から山頂を狙いました。
 
 木の株元にたった一輪咲いていました。
 
 展望は近場の山だけです。弘法堂周辺の山並みです。
 
 大樹を見上げてみました。
 
 樹冠から小さな空間を狙いました。
 
 何かをにらみつけている石像です。



雨巻山  H28.5.14(土) 晴れ

 G P S デ ー タ  

大川戸駐車場から三登谷山に登り,ヒメシャガを観賞して雨巻山,御嶽山,足尾山を周回しました。


10:40  大川戸駐車場出発
12:08  ヒメシャガ群生地
13:03  雨巻山山頂 昼食
14:24  御嶽山
14:40  足尾山
15:16  下山

  歩程は8.7km,4時間37分の山歩でした。
 イワウチワが終わるとヒメシャガの季節です。ちょうど田植えの終わる頃なので,ヒメシャガといえば雨巻山と反応して出かけてきました。
 例年,5月の中旬が見頃ですが今年も無事咲いてくれました。しおれたものもありますが,まだ蕾のものも見受けられ見頃はまだまだ続きます。群生地は心なしか狭まってきているように見受けられ,今後の生育が心配です。か弱い可憐な小さな花を見ているといつか消滅してしまうのではと気になりますが,登山道沿いの割合堅そうな地面に広がってきているのを見ると,案外たくましい力を持っているのかもしれません。とにかく今年も出会うことができて自然の力にも自分の体にも感謝です。

 十分堪能して雨巻山頂へ向かいました。山頂へは柔らかいブナの葉のトンネルが続きます。私は山頂まで続くこの小道が大好きです。何というか私がなくなってしまうような気分にさせられます。天国への小道といったら変ですが,妙に落ち着くのです。いつもは賑わっている山頂ですが,昼時を過ぎたせいかゆっくりと昼食をとることができました。

 山頂からは御嶽山,足尾山と縦走するわけですがこれまたずっと緑のトンネルの中です。群生とまではいかないのですが,所々にヒメシャガが咲いています。御嶽山で鶏足山方面の大展望を楽しんで下山しました。「茶屋雨巻」は午後4時まで開店していますが,持参したコーヒーに満足して立ち寄らないで帰宅しました。田植えの疲れが残っていましたが,それを忘れさせてくれた山歩でした。

 今回の写真は,古いコンデジの「リコーGR2」で撮影しました。いい色合いにとれてまだまだ現役でいけそうです。 

 
ヒメシャガ群生地です。日射しが強くなったような気もします。
 
花びらを近づいて撮りました。濃い色と薄い色があります。

シャガと比べるといかにもか弱そうです。 
 
雨巻山頂へ向かう天国への小道です。お気に入りです。
 
昼食は手作りのおにぎりにしました。
 
山桜を見上げました。



鷲の巣山のイワウチワ  H28.4.10(日) 晴れ

 G P S デ ー タ  

上小川駅に駐車し,登山口のある山造まで道路を歩きました。日射しが強く暑くて大汗をかきました。山造からは山道を歩き,鷲の巣トンネル真上の展望台を経て鷲の巣山に登りました。下山は袋田駅で水郡線に乗り上小川駅まで戻りました。


 9:09  上小川駅出発
13:19  袋田駅着 
13:55  袋田駅発 水郡線
14:10  上小川駅着

 歩程 8.4km  山歩時間 4時間9分
ぎっくり腰の回復もまずまずなのでお花見に出かけました。
盛金富士のイワウチワは素晴らしいとのレポートが多いのですが,いかんせん早すぎます。3月には見頃となっているようで,4月に入るとほとんど散ってしまっているとのこと。そこで少し北側に位置する鷲の巣山に決めました。

素晴らしい天気で初夏の陽気です。普通に歩いていても汗が垂れてきます。それを急登の続く展望台まで歩くと,春とは名ばかりで夏の暑さを味わいました。
展望台直下の北側斜面にもイワウチワの群生地があるのですが,花はだいぶ少なくなっていました。日当たりの関係もあるのか盛りはだいぶ前に過ぎたようです。早々に展望台に登り,ゆっくりとコーヒータイムを楽しみました。鷲の巣トンネルに出入りする水郡線の列車が珍しく見入ってしまいました。この場所は撮り鉄の方々には有名で,SL運行の時には足の踏み場もなくなるようです。さもありなんというロケーションです。

さて,ゆっくり休憩したので鷲の巣山に向かいます。すぐそこなのですがアップダウンがきつく汗まみれです。妻はばて気味でだいぶ遅れてしまいました。あざやかなミツバツツジに慰められながら,どうにか鷲の巣山につき,早めの昼食をとりました。山頂までの分岐点なのですがワラビが芽を出していました。何本かとった跡がありました。こんな頂にも生育するものなのですね。それにしても前からも後からも誰も来ません。静かな花見です。

山頂を後にすると程なくイワウチワの群生地が現れてきます。杉木立の中や岩場の登山道に咲き誇っています。日当たりが悪いせいかまだまだ見頃です。急斜面で撮影には危険なところですが,杉の幹に体を寄せてほどほどにとってみました。二人占めのイワウチワです。今年も出会えてありがとうございました。

下津原という集落に下山するとカラオケの音が聞こえてきました。神社の周りに植えられた満開の桜の下で,地元の方々がお花見会をしていました。「どこから来たの,山造から歩いてきたのか。汗かいたようだから,一杯飲んでいったらどうですか」と愛想の良い声で呼び止められました。冷たいビールがうまそうでしたが,水郡線に乗らなくてはとお断りして一路袋田駅へと向かいました。 

 
咲き誇るミツバツツジとつぼみの山ツツジ,コントラストがいい感じです。思わず足を止めま
した。

鷲の巣山直下の急な登山道に咲いていたイワウチワです。
幾分ピンクがかって桜の花びらのようです。 
 
こちらは杉木立の中の群生地です。
急斜面を少し下り,登山道の方にレンズを向けてみました。
 
ミツバツツジです。
ちょうど満開で,登山道のあちこちに咲いていました。自然の色はいいですね。



平成27年(2015)の記録 


鍋足山(氷結滝鑑賞ハイキング)  H27.1.21(水) 曇り

 G P S デ ー タ  

里美ふれあい館に集合して,大中コースから鍋足山に登り笹原コースを
下山しました。下山途中にあるいくつもの氷結滝を案内してもらいました。


  9:30   里美ふれあい館出発
 11:21   鍋足山山頂(昼食)
 12:20   ハッチメ滝
 12:31   銚子ノ口滝,団子岩滝
 13:10   北の入滝
 13:37   中ん滝
 14:30   里美ふれあい館

歩程は12km,所要時間は約5時間でした。 
里美ふれあい館主催の「鍋足山周辺氷結滝鑑賞ハイキング」に参加してきました。
鍋足山には何度も訪れていますが滝を見るのは初めてです。それにうまくいくと,見応えのある40m落差の氷結した滝が鑑賞できるとあって,期待満々で出かけてみました。

里美ふれあい館では鍋足山をはじめとして,三銛室山や薄葉沢渓谷などのハイキングを年8回実施しており,里美地区の自然環境を熟知している地元の佐藤さんと小室支配人がガイド役でした。天気が崩れるというので,笹原から登りながら滝を見る計画を変更して逆コースとなりました。常連の方を含め,新聞による募集で参加した方など総勢26人の大所帯です。

鍋足山は笹原コースが変化に富んでいて面白いようです。いつも3峰を縦走するので笹原コースはほとんど記憶がありませんでした。かなりの急登で沢筋がいくつもあり,稜線の岩場からすとんと落ちていてたくさんの滝が見られます。登山道に沿ってミヤマシキミノの群落があり,緑と赤い実の彩りが落ち葉から飛び出しています。辛いけど登りもいいコースかなと感じました。

さあ,いよいよお目当ての氷結滝です。簡単な案内標識も設置されており,踏み跡もそれなりにあるのですがやはりガイドさんがいないと不安な場所です。あちこち夢中になると方角を見失ってしまいます。その点今日は無駄歩きせず,しっかりと到達できて良かったです。皆さん氷結滝がお目当てで,遠くから近くからじっくり観賞しました。最後の中ん滝の迫力には大歓声が上がりました。

里美ふれあい館に戻っては,職員の方の手作りの漬け物や大学芋でお茶をごちそうになり,冷たいからだが熱くなりました。本当に温かいおもてなしを頂きまして感謝この上ない山歩でした。帰りには頂いた入浴券でぬるぬるで熱めの「ぬくもりの湯」にどっぷりとつかりました。なお,参加料は一人1500円でした。 


 鍋足山山頂です。氷結滝を鑑賞する前に早めの昼食を取りました。
曇り空ながら奥久慈の山々を眺めながらおいしく頂きました。
中央に地元ガイド役の佐藤さんの姿がみえます。

 1月8日に登った男体山がほんの少し頭を出していました。
手前の山にはちらほらと雪が残っていました。

最初の鑑賞滝はハッチメ滝です。水量が少なく,
氷結も少しなので迫力はありませんがいい雰囲
気です。 
 
 北の入滝です。こちらは大分氷結していました。
 氷がぱらぱらと落ちてきます。           
 
 最後の鑑賞滝,中ん滝です。大きなスケールで
 全面的に氷結しており見応え十分でした。   
 
滝壺には大きなつららが何本も下がっています。
木の葉を抱き込んで抽象画のようです。



常陸アルプス縦走(奥久慈男体山から生瀬富士)  H27.1.8(木) 晴れ

 G P S デ ー タ  

西金駅脇の無料駐車場に軽トラを止め,袋田の駅まで歩いて16:46の水郡線に乗り,2駅目の西金駅で降りました。乗車賃は210円です。


 8:12  西金駅
 9:19  大円地
10:06   大円地越え     10:40  男体山頂   12:40  第二展望台
12:56  第一展望台     13:26  月居山頂   14:15  渡渉地点
14:45  滝展望箇所     15:30  立神山     15:48  生瀬富士
16:23  生瀬富士登山口  16:45  袋田駅(途中,少し走りました。)


歩程は21.3km,所要時間は8時間32分でした。 
 今年の登りはじめは奥久慈連山にしました。奥久慈に連なる山々はシモンさんのHP「山で遊ぼう」によりますと,「常陸アルプス」と称されているようです。茨城県の連山には,「筑波連山」をはじめとして「日立アルプス」,「鍋足連峰」,「難台山から吾国山」そして地元の「花香月山からけい足山」と,一日たっぷり楽しめるコースがありますが,私はこの常陸アルプスが一番気に入っております。袋田の滝から月居山への途中がかなり整備されすぎていますが,最後まで車が入れず山道らしい道が続いているのが最高です。パノラマラインといった林道開発はせずに,このままずっと残していって欲しいコースです。

なまった体にむち打とうと,出来るだけ歩くことを心がけて駅から歩くことにしました。大円地駐車場に着くと車が3台止まっていました。平日とはいえ那須ナンバーの車もあり多くの方が引きつられる山のようです。山頂に着くまでに5人の方と言葉を交わしました。積雪や凍結箇所も無く快適な山歩です。時折強風が吹き,木立が大きく揺れては独特の悲鳴を上げます。木立のこすれ合う音がひときわ大きく響き渡り,ドキッとさせられます。猪の掘り返しは筑波連山と比べると本当に少なく,動く気配もありませんでした。

男体山頂から袋田の滝へ向かう縦走路は「孤高の人」でした。木の葉の吹きだまりに足を取られてバランスを崩したり,一部わき水が凍結した登山道では転ばないようにと足元に力を入れて黙々と歩きました。袋田の滝が見えるところまで下りてくると,目の前に特徴ある生瀬富士の姿が現れてきました。列車の時刻もまだ先なので,生瀬の滝を見た後,登り返して立神山から生瀬富士を目指すことにしました。途中,袋田の滝の全景を望む地点があり,迫力あるその姿に感激しては夢中でカメラを向けました。絶景ポイントのこの場所,多くの方が立ち寄っているようですが,急峻な崖の真上で足がすくみそうな所です。あまり近づきすぎると危険です。

立神山,生瀬富士へは急なアップダウンを繰り返します。木の葉で滑りやすいためか虎ロープが張ってありました。腿の筋肉が悲鳴を上げそうになるのを耐えて山頂に立つと感激もひとしおです。常陸アルプスを歩き通せた満足感がこみ上げてきました。

スタートはまずまずでした。さあ,今年も頑張って山歩に精を出しましょう。

 
大円地のそば屋さんから男体山頂を望みます。
そば屋さんは相変わらずの人気で華やかです。
 
男体山頂から鍋足山を望みます。山頂標識の
真後ろのぎざぎざの山で,意外と近く感じます。
 
第二展望台からの眺望です。
久慈川に沿って街並みが望まれます。
 
第一展望台からの眺望です。
男体山の頂がかすかに見えます。その右となりは
長福山です。
 
月居山に到着です。いささか疲れが出てきました。
木立の間から見える男体山に慰められます。
 
袋田の滝へ向かうと立神山と生瀬富士が間近に
迫ってきました。登ってみる気にさせられます。
 
生瀬の滝展望台から滝の全景が見られます。
ここから先へは行けません。ここから登り返しです。
 
生瀬の滝上流部の渡渉地点です。
この季節,水量が少なく楽に渡れました。
 
急登をロープにつかまりながらあえぐと立神山頂
に到着です。生瀬富士が目の前です。
 
立神山を下って急登を登り返すと生瀬富士です。
男体山からの連山が迫ってきます。
 
岩の間から男体山をアップしました。
松の緑が引き立ててくれます。
 
生瀬富士の登山道は,途中から杉の伐採用の作
業道路となっていました。雰囲気が少し損なわれて
残念です。
 
男体山頂からまもなく,登山道沿いに貴重種の樹木,オノオレカンバがありました。非常に堅く,木工品の材料になるとか、最近大木は少なくなっているそうです。太田一高生のデザインか目立つ標識です。
 
これがその大木の枝振りです。見事です。 



平成26年(2014)の記録 


奥久慈男体山  H26.12.2(火) 晴れ

 G P S デ ー タ  

男体山神社登山口から登り,男体山を往復しました。


10:40   男体山神社登山口
12:22   男体山頂
13:08   下山

歩程は3km,所要時間 2時間27分の短い山歩でした。
奥久慈や里美方面の紅葉が気になっていたのですが,生涯学習などのイベントや雨続きといったこともあり,いつの間にか12月になってしまいました。昨日は一日雨の降り通し,今日は強風と気象の変化が激しい毎日ですが,満を持して出かけてみました。

いつもの通り道,今日はいつになく,あちらこちらの側道に駐車している車が目立ちます。そして,カメラを構えた年配のおじさん達が群がっています。どうやらSLの試運転があるようです。西金駅を右に曲がるとそんな光景もなくなり,落ち葉でことさら狭くなった山道を大円地へ向かいました。山は艶やかな衣を脱ぎ捨て,骨だらけの姿になっていました。それでも山頂の展望を求めようとするのか,駐車場には土浦ナンバーの車が数台止まっていました。私たちは男体山神社登山道の大きなカエデの木が気になり,先へと向かいました。駐車場には一台も止まっていませんでした。登山道は紅葉の葉が深々と堆積していて,鮮やかな赤色は消え去っていました。残念がって目をこらすと,遠くに富士山の姿が認められました。この時期には中々見られませんが,昨日からの強風で遠視が効くようです。慰められては山頂に向かい,熱いチャンポン麺をすすって下山しました。

時間があるのでSLの試運転でも眺めてみようと大子駅に立ち寄ってみたら,運良く駅近くの鉄橋を通過するところを写真に収めることが出来ました。里山を背景に力強い走りは迫力満点,汽笛の音も生きものを連想させる雰囲気でした。思いもかけない体験で感激して帰途につきました。

 
男体山神社の裏に落ちる滝です。ここもすでにたそがれでした。
 
2年続けて素晴らしい紅葉を楽しませてくれたカ
エデの木です。すっかり落葉していました。この
右側に富士山の姿が認められました。
 
山頂からの長福山,日光連山です。
もう冬のたたずまいです。日光男体山は雪を
かぶっていました。 
 
大子駅近くの鉄橋から,遙か男体山が望めました。右側の山沿いをSLが
走ってきます。
 
鉄橋を通過するSLです。その姿,その音に胸が高鳴りました。



筑波連山縦走  H26.11.19(水) 晴れ

 G P S デ ー タ  

岩瀬駅に駐車して筑波連山を縦走しました。帰りは娘の車に乗せてもらい岩瀬駅まで戻りました。


  5:31   岩瀬駅出発
  6:04   御嶽山
  6:51   雨引山
  8:46   燕山
  9:16   加波山
  9:48   一本杉峠
 10:45   足尾山
 11:28   きのこ山
 11:55   上曽峠
 12:43   湯袋峠
 13:54   裏筑波キャンプ場
 14:42   筑波山女体山頂
 16:06   筑波山神社下市営駐車場


 歩程は29.4km,所要時間は10時間35分でした。   
妻と娘が筑波山に登るというので,筑波連山にまたまた挑戦してみました。今回で5回目になります。

天気は快晴,朝の冷え込みは一段と厳しくなり気合いを入れて3時半に起床しました。おかげで5時前に岩瀬駅に到着して,コンビニでゆっくり朝食を採り用を足すことが出来ました。

ヘッドランプを付けて歩き出し,御嶽山の登りに入るともう下山してくる人がいました。朝の散歩にしては大分早いので,猪が出たのかとびっくりしました。そうこうするうちに又おりてくる人がいて総勢5人の人と出会いました。いずれも年配の方ではつらつと挨拶を交わし,その元気さに刺激されて,いざ筑波山へとファイトが湧いてきました。
雨引山に着くと大平野の奥に富士山が大きくそびえていました。今日は早めに筑波山に到着しようと先を急ぐと,単独行の女性の方と出会いました。まだ7時頃で,どこから登ってきたのかと不思議がっていたら,「筑波山までですか,頑張って下さい」と言い残し颯爽と御嶽山方面へと行ってしまいました。

燕山への登りは長く急坂でいつも苦労するところです。少し急いだせいか粘土の登山道で滑ってしまい,バッタリと両手を着いてしまいました。足が疲れてきてノーバランスになってしまったようです。それでも加波山までは登山道が続くので足底が優しく気持ちのいいものです。

加波山を下りると悪名高い林道歩きが待っています。これが裏筑波の登山口まで延々と続きます。これさえなかったら素晴らしい縦走コースなのですが本当に残念なことです。何のために作った林道なのか,パラグライダーの利用者しか使用していないようです。地震でも崩れ,台風でも路肩が崩れ維持費が大変だと思います。関東ふれあいの道でもあり,もう少し配慮があっても良かったのではと歩くたびにつくづく感じます。

足尾山頂では筑波山神社から登ってきた中年男性と一緒になりました。朝6時に出発したとか,岩瀬駅に向かうそうで日没時間を気にして早々に出発していきました。私はここまで約5時間,中年男性も5時間とお互いまずまずのペースでした。

湯袋峠を過ぎるとやっと裏筑波の登山道に入ります。キャンプ場まではせせらぎの脇のいい雰囲気の登山道を登ります。誰もいなくて落ち着くなあと思っていたら,突然独特の吠え声をあげながら斜面を下る動物がいました。猪でした。幸いこちらに向かうこともなく,まっしぐらに下っていきました。それにしても登山道の掘り返しが多いなあと,今更ながら猪の多さに改めて驚いたところです。そういえば以前にもキャンプ場を過ぎたところで猪に出会ったことがありました。

とにかく先を急ごうと女体山に出てからはまっすぐ筑波山神社まで下山しました。4時前に到着,ちょうど妻達も下山したところで無事合流し,石岡八郷地区の日帰り温泉「ゆりの郷」で一風呂浴び,八郷米の新米定食をごちそうになって岩瀬駅まで戻りました。

自転車利用よりもずっと楽に縦走することが出来,晩秋の里山を満喫した一日でした。

 
朝5時半の岩瀬駅です。誰もいない駅舎に煌々
と灯りがともっています。
 
朝7時の雨引山頂です。関東平野が続く先に
富士山が大きく見えました。
 
燕山頂から木立越しに加波山が見えます。
下って登って一息の所です。
 
加波山神社に着きました。
境内のもみじがあざやかに紅葉していました。
 
加波山を下山すると舗装された林道歩きが待
っています。加波山ゆかりの御影石づくりの
モニュメントが建っています。
 
足尾山頂から筑波山がひときわ大きく見えます。
ここからが長いです。
 
女体山頂に着きました。日射しが高くいつもと
違います。感激もいまいちでした。
 
山頂からは足尾山,加波山,燕山と続く筑波連山
を追うことが出来ます。
 
筑波山神社におりてきました。もみじ祭の最中で
平日とはいえ大賑わいでした。



雨巻山  H26.5.19(月) 晴れ

 G P S デ ー タ  

大川戸駐車場から御嶽山に登り,雨巻山,三登谷山を周回しました。

10:45   登山開始
11:32   御嶽山
12:45   雨巻山頂  昼食
13:30   展望台
13:49   ヒメシャガ群生地
14:42   三登谷山
15:09   下山

歩程は8.6km,所要時間は4時間24分でした。
 デイダラボッチの山日記によれば,5月10日にヒメシャガが開花したとか。早く行ってみようと思いつつ,田植えに追われて今日になってしまいました。
 盛りは過ぎてしまったかなと,あきらめ半分の気持ちで出かけてみたら,まだまだ見応え十分でした。あと1週間は大丈夫のようです。

 良い天気でした。御嶽山への尾根コースを選んだら,かなりの暑さに汗がしたたり落ちました。尾根に出ると心地よい風が吹き抜けホットしました。雨巻山に近づくとヒメシャガが現れてきました。登山道沿いにぽつりぽつりと咲いています。御嶽山からのコースには大群落はないようです。その分一つ一つが貴重な感じがします。微妙な環境によって生息地が決まってくるようです。

 雨巻山頂はブナの屋根に覆われていました。10人ほどのグループが昼時でした。ひんやりした空気が漂い,長袖シャツを羽織らないと寒いです。温度計は18度を示していました。「休んでいると寒いし,動くと暑いね」といった声が聞こえてきます。今日のお昼は定番のカップラーメンです。登りはじめの暑さでは,ちょっと失敗したかなと思ったのですが,グリーンドームの下で熱いラーメンを堪能しました。

 腹ごしらえをして程なくいくとヒメシャガ群生地です。杉木立の斜面に木漏れ日が注ぐ中,一面咲き誇っていました。昨年と規模も変わらないようです。踏み込む人もいなく,いい環境が保たれているようです。登山道の整備をしているボランティア団体も看板を立てることもせず,そっと見守っているようです。そんな気持ちが登山者にも伝わっているように思いました。里山の名花,いつまでも見られますようにと写真に納めて下山しました。
  

 
大川戸の駐車場です。30台ほどが駐車しています。
月曜日の割には多いです。
 
御嶽山からの展望です。
低山ながら芳賀富士がひときわ目立ちます。
 
雨巻山頂の尾根道です。
ブナのトンネルが続きます。
 
ヒメシャガの群生地です。
木漏れ日の中,薄紫が可憐です。
 
しぼんだもの,蕾のものと混じり合っています。
鑑賞期間は長いです。
 
アップすると一段と紫が映えます。
しばし見とれてしまいます。



薄葉沢渓谷から里美富士(常陸太田市)  H26.4.23(水) 晴れ

 G P S デ ー タ  

猪ノ鼻峠交差点を左折し車道終点に駐車して,薄葉沢渓谷を往復し分岐点から里美富士に登りました。里美富士は奥峰から中峰,前峰と尾根コースを下山しました。

10:50    スタート
11:42    薄葉沢渓谷折り返し点
12:26    里美富士分岐
13:04    里美富士奥峰
13:25    中峰
13:36    前峰
14:06    下山

歩程は8km,所要時間は3時間15分でした。
 里山がブロッコリーのようにモコモコと盛り上がってきました。淡い黄緑色と針葉樹の濃い緑のグラデーション,そして山桜の白い花のアクセントと,まさに笹本稜平の「春を背負って」輝いている姿は生命の息吹きを感じさせられます。6月に公開される山の映画「春を背負って」が待ち遠しいです。

そんな里山の絶景を求めて旧里美村へ出かけてきました。
薄葉沢渓谷は水量といい,落差といい見応え十分の渓谷でした。ここが茨城かと驚かされる風景です。紅葉の頃は一段と華やかさが増し,水との調和がさぞ素晴らしいことでしょう。渓谷の最奥はどうなっているのか,興味津々で登り詰めてみると,なんと田んぼの中を小川が流れていました。更に奥の方から流れてきているようで,袋田の滝の上流と似た感じです。さぞ奥深い山から流れてきているのかと思ったら拍子抜けでした。水量が多いのも納得されました。

分岐点から里美富士に向かいました。急登です。周りは落葉樹で,芽吹きが何ともいえない初々しさを醸し出しています。高齢者にはいい薬です。あえぎあえぎ山頂付近になると,金粉をまぶしたようにきらきらと輝く岩が目立って来ました。登山道にも金粉があるかのようです。黄鉄鉱か金雲母のようなものが含まれているようです。辛い登りではありますが,ご利益がありそうな雰囲気でした。
山頂は三角点もなく,半分が広葉樹で覆われ展望はききませんでした。里美富士という山名も俗称のようです。しかし登山道はよく整備されており,里山の魅力が満喫できるのか多くの方が来ているようです。
中峰から前峰に向かう登山道も広葉樹の中で爽快です。前峰には古めかしい祠が祀られていました。地元の方には,対面にそびえる鍋足山より古くから信仰の山として登られていたようです。標高は鍋足山より高い655mあります。

下りは落葉樹から桧や杉の林となり,所々にスミレが咲いていて可憐な花がひときわ鮮やかに彩っています。木の芽の王様のコシアブラのようなものも見られます。
春を背負った里山に感動した山歩でした。


 最初に現れた薄葉沢の滝です。この後,落差の大きいのやら小さい
のやらと,これでもかという滝が現れてきます。 
 
 里美富士奥峰です。広葉樹の明るい雰囲気ですが,残念ながら眺望は
よくありません。
 
 国道349号付近からの里美富士です。富士という名は,あまりふさわしく
ないような気がしました。



横根山イワウチワ探訪(高萩市)  H26.4.7(月) 晴れ

 G P S デ ー タ  

花貫ダムの下流にある花貫さくら公園の駐車場に車を止めて,横根山を往復しました。

10:43  登山開始
12:10  横根山山頂
12:54  下山開始
14:23  駐車場へ下山

歩程は6.1km,所要時間は3時間40分でした。
4月に入りイワウチワの便りが聞こえてきました。
昨年4月10日に,見事な花景色を堪能した横根山も見頃を迎えたとの情報です。稲の苗を作る手伝いを中断して,いそいそと家族ぐるみでお花見に出かけてしまいました。

今年も相変わらずの素晴らしい絵模様でした。かなりの大雨にたたられたにもかかわらず,凛として清楚な花を咲かしてくれていました。標高が150mから群落が現れ,延々と標高350mあたりまで続いています。特に標高250mあたりの群落はまさにイワウチワの絶景です。

今日は月曜日なのに沢山の方が見に来ています。写真撮りの方も多いです。三脚や反射シートを持参し,半日以上粘っている方もいます。中々思ったような写真が撮れないと,悩んでいるよりは楽しんでいるような年配者もいます。一躍有名になったものです。確かにこれだけの群落は県内では珍しいのかも知れません。

私も負けじと撮影に励んでは見たのですが,これはという一枚にはとうとう出会いませんでした。家族からは大分遅れてしまい,お昼を過ぎてしまったので「下手の横好きなのだから」とおしかりを受けてしまいました。

それでも暖かい山頂でカップラーメンやコーヒーをお腹に入れたら落ちついてきました。花より団子でした。


イワウチワのプロムナード。足を着くのにためらうほどのイワウチワの密集地です。

記の株をぐるりと取り囲んで咲き誇っています。
ブーケのようです。

遠く山の稜線を背景に斜面に張り付いて咲いています。
 
光が強いと葉が輝いています。
濃い緑とのコントラストもいいものです。
 
見晴らしの丘からは高萩市街地と海が見えます。
記念撮影です。
 
花びらをアップしてみました。
孤立した花を見つけるのが大変です。



筑波連山縦走  H26.3.27(木) 曇りのち雨のち晴れ

 G P S デ ー タ  

筑波山神社下の市営第2駐車場に軽トラックを駐車し,積んでいった自転車でりんりんロードを岩瀬駅まで戻り,御嶽山から筑波山まで縦走しました。

6:05   筑波山神社下市営第2駐車場
6:25   自転車で岩瀬駅まで向かう
8:06   岩瀬駅から登りはじめ
8:42   御嶽山
9:21   雨引山
11:15  燕山
12:05  加波山
12:38  一本杉峠
13:33  足尾山
14:19  きのこ山
14:50  上曽峠
15:44  湯袋峠
16:39  裏筑波キャンプ場
17:34  女体山頂
17:18  男体山頂
19:15  市営第2駐車場


歩程は32km,所要時間は11時間5分でした。
 又行ってきました。
天気は雨模様でどうするかと迷ったのですが,農作業が本格化する前にと,少し歩きがいのあるコースに挑戦してみました。

単独行の場合は筑波山から岩瀬駅まで戻る手段がやっかいで,今回も自転車を使いました。りんりんロードは平坦で快適なのですが荷物を背負っての1時間40分は結構きつい運動で,腕から肩そして腰,脚と疲労がたまります。予定より1時間遅れて自宅を出発したせいか,焦りもあって疲れました。それでも雨に濡れなかっただけ幸いでした。

筑波連山を通しで歩くのは4回目で,勝手知ったるこのコーストばかり黙々とひたすら歩き続けます。途中で雨引山から戻ってくる老夫婦と出会いました。私を見て少し驚いたようでした。大子マラソンでもらったオレンジの帽子をかぶっていたせいでしょうか。それからは誰にも会いません。燕山の延々と続く丸太の階段を上りきると,おなかがすいてきました。しかし,しとしと雨が降っているので加波山取り付きの四阿まで我慢しました。
四阿では,私と同じ単独で筑波山を目指しているとおぼしきひげの中年男性がちょうど出発するところでした。入れ替わって,熱いコーヒーとコンビニのおにぎりで昼食です。こんな時テルモスの山専ボトルは冷めなくて最高です。何の調査か佐賀県のナンバーの車に乗ったコンサル業者の方々が図面を広げていました。

何とかして明るい内に筑波山を下山しようと早々にお昼を切り上げ,加波山を越えました。これを過ぎると延々と舗装された林道歩きが待っています。天気が回復してきたのでどうにかこの分では行けそうです。裏筑波登山口の湯袋峠に着くとあと一息です。最後のコーヒーを飲んで歩き出すと程なく左脚の脛がぴくぴくと痙攣してきました。これまでこんなことはなかったのにと,少し不安になりました。加齢のせいか,少し休んでマッサージをしたら落ちついてきたので一歩一歩登りました。ここにも丸太や石の階段がやたらと多いのです。脚上げが筋肉疲労に繋がるようです。

裏筑波キャンプ場に着くと太陽が顔を出してくれました。暖かみが増し元気が出てきました。心配した脚の痙攣も治まってくれたようです。
カタクリの群生地では沢山葉が出てきました。花の季節には辺り一面きれいなことでしょう。

女体山頂の直下にはまだ残雪が残っていました。日が沈むと冷え込みそうです。もう少しで日が沈むという頃山頂に立ちました。学生風の若者3人がしきりに感激していました。山登りの格好をした私を見て「沢山登っているのですか」とか「どんな山に登るのですか」とか「山登りのどんなところがいいんですか」とか質問してきました。
「辛いけど最高だよ」と応えたら納得したようでした。

暗くならないうちにと男体山頂に登り,御幸ヶ原から下山を始めるとすぐに暗くなってしまいました。ヘッドランプを付け慎重におりましたが,石や木の根っこが滑って何度か転びました。あと1時間早く登り始められたらと悔やみました。神社近くまでおりてきたら,ヘッドランプを手にしたおじさんに「頑張っているね」と声をかけられました。これからムササビの写真を撮りに登るそうです。たくましい姿にうらやましく思いました。


岩瀬駅から程なく御嶽山に着きました。
神社境内と四阿はいつもよく手入れされています。

雨引山頂です。
ここまでは岩瀬駅からの散歩コースで,いつも賑やかなのですが今日は雨模様で誰もいませんでした。

きつい登りを耐えると燕山頂です。
雨が降ってきました。
 
加波山頂の神社です。
雨に煙っています。
 
足尾山頂の神社です。雨が上がりました。
奥に加波山がそびえています。
 
女体山頂から加波山方面に続く筑波連山を望みます。歩き通せた達成感で感激です。



奥久慈男体山  H26.3.4(火) 晴れ

春を探しに奥久慈男体山に出かけてみました。
麓ではふきのとうが食べ頃を迎え,草の緑も目につくようになり山はどうかなと思ったのですが,まだまだ春はほど遠く真冬の様子でした。

そんな中,平日とはいえ駐車場には福島,宇都宮といった県外ナンバーの車が10台ほど止まっていました。遠く鈴鹿といったナンバーもありました。本格的な雪山に入れない人は本当に待ち遠しい季節で,全国的に名を馳せている奥久慈の山を目指してくるようです。確かにこの岩稜のつながりは絵になる風景で,いつ来てみても目を引きつけられます。

久しぶりに健脚コースを登ってみました。日の光を全身に浴びて実に爽快なコースです。今日の登山客もほとんどこのコースのようです。四つんばいになって背中の荷物の重さを感じてはたっぷりと汗をかきました。ザックにはお昼用のコンロとラーメン用の水が入っていました。

山頂では入れ替わり数人の方と一緒になりました。年配の方が多く,袋田までの縦走コースの時間を確認していました。残雪もあり,夏のようには早く歩けないので慎重にいく必要があるのでしょう。滑るので油断は禁物です。

私たちは豪華な昼食をとり一般コースを下山しました。途中落石があり一瞬どきりとしました。3年前の大地震で崩壊した場所でした。まだ不安定なようです。とにかく無事に下山し,日帰り温泉の「三太の湯」で汗を流しました。 

 
健脚コースの最初の急登です。まもなく稜線に
出ます。寒い朝でしたが汗ばんできました。
 
 第2の急登を超えると山頂直下の稜線です。大分雪が残っています。
 
稜線の四阿隣にある倒木です。落雷にでも
遭ったのでしょうか,無惨な姿で横たわって
います。付着している雪の白さが痛々しいです。
下界の平穏な風景とは対照的です。
 
 大円地へおりてきました。山岳といった様相の男体山が堂々とそびえて
います。麓のそば屋さんは平日でも営業しています。



奥久慈連山(竜神ダムから袋田の滝)  H26.1.13(月) 晴れ

 G P S デ ー タ  

袋田の滝駐車場と竜神ダム駐車場に車を止め,竜神ダムから歩き始めて亀が淵,明山,篭岩山,鷹取岩,男体山,月居山と縦走して袋田の滝に下山しました。下山後,月居温泉白木荘に泊まりました。

5:47  竜神ダム
6:43  亀が淵
7:15  三葉峠
7:26  明山
9:14  篭岩山
10:27 鷹取岩
11:58 男体山
14:51 月居山
15:49 袋田の滝

歩程は23.4km,山歩時間は10時間2分のロング山歩でした。
昨年の忘年山行で計画していた,竜神ダムから袋田の滝までの奥久慈連山縦走を,キリマンジャロに一緒に登ったKさんと歩いてみました。
筑波連山と同じくらいの所要時間と見て,下山後は月居温泉に泊まる計画でスタートしました。

厳冬期で冷え込みが一段と厳しいこの時期,気合いを入れて午前3時に起床して4時前に自宅を出発しました。袋田の滝の町営第1駐車場でKさんと待ち合わせ,1台を駐車して竜神ダムに向かいました。ダムの管理事務所手前の駐車場にもう1台を駐車して,暗闇の中ヘッドランプを付けて亀が淵へと歩き出しました。6時半頃には視界が効くようになり快調に明山への登りに取り付きました。稜線に出る頃,ご来光が見られました。冷たい体にオレンジ色の暖かい光は何よりのごちそうでした。明山に着くとこれから歩いていく山並みが延々と連なって見えます。果たして歩き通せるか,少し不安がよぎりました。

一枚岩付近からは後光が射している明山が神々しく見ます。Kさんも男体山から見るより一段と目立っていい山だと,感激しているようです。次は篭岩山です。途中のキレットが凍り付いていないか心配でしたが順調にクリアして山頂に立つことが出来ました。このあたりから見る景色は山又山で,すっぽりと山に包まれているような感じがします。実に清々した気持ちになります。里山の生命力が元気を与えてくれる気がします。

篭岩山から男体山まではもうすぐだと思っていたのですが,意外と多いアップダウンに足の疲労度も増して3時間ほどかかってしまいました。鷹取岩までがとても長く辛く感じました。鷹取岩の下山道はわき水が凍結して難儀しました。どうにかロープを頼りに氷を避けながら降りました。

男体山に近づくとこれまで出会わなかった登山者に会うようになりました。「どこから来たの?」,「竜神ダムから来ました」「それは大変だ」とびっくりされました。
ちょうど12時に男体山頂につきました。ここまで来ると明るい内に袋田の滝まで行けると確信し,ゆっくりとお昼食を取りました。ポットにお湯を持ってきたので熱いコーヒーが疲れを吹き飛ばしてくれました。今日はコンビニのおにぎりとカレーパンにしました。Kさんはカップラーメンを大事そうに食べていました。竜神ダムから6時間,休んでいると立ち上がるのが辛くなります。

そうはいっても先はまだ長いのです。気合いを入れ直して袋田の滝へと歩き始めました。途中氷結した登山道が何カ所かありましたが慎重に通過し,アイゼンのお世話にはならずに済みました。何度か歩いているコースなのか疲れを余り感じませんでした。目鼻がつき,気分的にも余裕が出てきたようです。最後の月居山頂上直下から振り返ると朝から歩いてきた奥久慈連山の山並みが目に飛び込んできました。念願のコースを歩き通せた達成感で満足この上ない気分になりました。普段から歩いたり農作業をしたりと体を動かしてきて良かったとつくづく感じました。

明るい内に下山し,車で10分ほどの月居温泉白木荘へと向かい今夜はゆっくりと温泉につかり疲れを癒すことにしました。月居温泉には一度日帰り入浴したことはあるのですが宿泊ははじめてです。循環しているとはいえ,源泉は42度もある温泉です。内湯も露天風呂も岩風呂で野趣味たっぷりです。暗くなってからは16夜になる月を眺めながら月居温泉を堪能しました。食事もていねいな手作りばかりで満足のいく宿屋でした。1泊2食付きで6,000円と格安でした。

翌朝,朝食を撮っているとKさんの携帯電話に常陸太田警察署から電話が入りました。竜神ダムの駐車場に1晩止めてしまったため,ダム管理事務所から不審車として通報されてしまったようです。竜神ダムに着くと管理事務所の県職員から注意を受けました。管理事務所脇の公園駐車場であるので,トラブルがあると困るようです。国道沿いの駐車場に止めるよう冷たく言い放たれました。



明山から男体山方向の眺望です。富士山が見えました。手前の篭岩山までは歩いたことがあるのですが,男体山まではどのくらいかかるでしょうか。


明山から太陽が昇ってきました。一枚岩付近から見る山容は堂々として立派です。明山に背中を押されて男体山へと向かいます。

キレットを2カ所越えて篭岩山につきました。
男体山が手に取るように近づいてきました。ここからいったん沢筋まで下がって登り返しです。
 
鷹取岩につきました。男体山と入道岩の構図が旨くマッチしています。風は冷たいもののいい天気です。
 
男体山頂につきました。表示板が壊れて少し殺風景です。同行のKさんです。
 
同じく男体山頂の私です。風が冷たいのでかぶったことのない帽子をかぶりました。
 
いよいよ大詰めの月居山山頂直下です。右端に男体山がちょこっと顔を出していました。Kさんが登ってくるところです。
 
月居山頂から白木山方面の眺望です。ここに三角点があります。
 
いよいよ今回の山歩も終了に近づいてきました。
氷結した生瀬の滝が見えてきました。足も大分疲れてきました。



平成25年(2013)の記録

筑波山(薬王院ルート)  H25.12.17(火) 晴れ時々曇り

 G P S デ ー タ  

真壁のつくし湖駐車場から歩き始め,薬王院を経て御幸ヶ原に登りました。
女体山,男体山とたどり立身石に登った後自然研究路を下って戻りました。

11:04   つくし湖駐車場登山開始
11:35   薬王院
13:06   御幸ヶ原  昼食
14:07   女体山頂
14:29   男体山頂
15:59   下山

歩程は12km,4時間50分の山歩でした。標高差は800mを越えました。
今年の忘年山行は竜神ダムから袋田温泉までの奥久慈連山縦走を計画していたのですが,下山先の宿泊先が休業のため筑波山に変更しました。
娘もちょうど休みなので,筑波山の登山コースで一番長いという薬王院コースを選んでみました。二人とも初めてのコースで,いつもの賑やかな筑波山とはひと味違う山歩になりました。

薬王院の三重塔は法隆寺五重塔によく似た端麗な姿で,県指定の文化財になっています。塔の全面に施された彫刻は繊細重厚で見応えがあります。この塔を作った棟梁が成田山新勝寺三重塔も作ったそうで,その技量の高さが伺われます。しばらく眺めてから筑波山へ取り付こうと思ったら登り口が分からず,まずいかなと気にしながら大掃除の最中で多忙極めるご住職に声をかけてしまいました。ご住職はぞうきんがけの手を休め,分かりづらいからとご子息とおぼしきお坊さんを案内役にさせてくれました。山遊びの私たちに本当にもったいないことでした。お坊さんと歩きながら,この薬王院コースは修行のための登山道で決して楽ではなく,昔よりは増えたもののまだ歩く人は少ないとのこと,静かな筑波山を味わえるとのことでした。もう少し話したい雰囲気でしたが,登山口で分かれました。

このコース,確かに登り一辺倒で遊ばせるところは皆無といって良い道です。特に林道との合流点を過ぎてからの延々と続く丸太の階段には圧倒されました。腿の筋肉が悲鳴を上げるような感じでした。そして昼時を過ぎてしまった空腹の体には更にダメージを受けました。

そんな苦労のせいか,御幸ヶ原で煮込んだ鍋焼きうどん,チャンポン麺は格別でした。対面には日光連山が雪をかぶっていました。冷気を吹き飛ばす熱い昼食に疲れは癒されました。本当に山での食事は最高です。

男体山を下っていたら,自然研究路沿いにある立身石からの眺めが格別だというおじさんの薦めがあり立ち寄ってみました。確かに,南方が切れ落ちていて展望はすこぶる良好です。はるか彼方に祈りが通ずるようです。かつて間宮林蔵もここで願掛けをしたとか,納得できるような気がします。

急な丸太の階段には下りも苦しめられました。足を踏ん張りつつ耐えてどうにか薬王院へとたどり着きました。門の前に見事に紅葉したカエデが残っており,夕日に染まるその姿を納めようと立派なカメラを構えたご夫婦がその瞬間を求めて気を張り詰めていました。

つくし湖は標高が50m,修行のための登山道としてこれからも残って欲しいコースです。


 薬王院の本殿前の階段。仏様が見つめています。

 立身石から女体山頂を望みます。

 どこまで続くのか丸太の階段。



鍋足山  H25.12.4(水) 晴れ時々曇り

 G P S デ ー タ  

常陸太田市里美支所に駐車して,鍋足3峰を縦走して小中宿へ下山し,舗装道路を里美支所まで戻りました。

10:35   登山開始
11:32   鍋足山本峰到着
12:05   鍋足第2峰  昼食
13:11   鍋足第3峰
14:13   小中宿へ下山
14:50   里美支所着

歩程は9.9km,4時間15分の山歩でした。
娘の高尾山縦走トレーニングにつきあい,久しぶりに鍋足山へ出かけてみました。

里美支所に着くと高齢者グループ6名が出発するところでした。おしゃべりをしながら楽しそうに歩いていきます。ペースがゆっくりなので程なく追いついたら,ていねいに先頭を譲っていただきました。
朝は結構冷えたのですが,紅葉した葉がほとんど落ちてしまい,明るい日射しが差し込んでいるせいでしょうか,歩き出すと汗が吹き出しシャツ一枚でも暑いぐらいでした。立ち止まると,すがすがしい山の空気が身にしみます。6名のグループは本峰で昼食を取るだろうと思い,第2峰まで足を伸ばして昼食としました。

本峰を眺めながら,妻の作ってくれたおにぎりをありがたくいただきました。更に熱いカップ麺と雨巻山で飲んだスターバックスのインスタントコーヒーを仕上げに大満足の昼食でした。

第3峰までは,かなりの急傾斜をアップダウンを繰り返します。里山とは思えないほどのアルプス的縦走路です。ここに多くの人が引きつけられ人気の山となっているようです。今度の日曜日には,私がよく利用しているアルプスエンタープライズの東京発登山ツアーが鍋足山で行われるようです。

縦走路からは男体山を奥座敷に白木山,高崎山,武生山などが手に取るようにそびえています。そして谷筋には,所々に鮮やかな真っ赤なカエデが残っています。
きっと紅葉の最盛期には素晴らしい景色だったことでしょう。もしかして奥久慈男体山以上だったかも知れません。来年の紅葉狩りは鍋足山にしましょう。

約4時間かかり里美支所まで戻りました。いいトレーニングになったようです。帰りは,すぐそばのぬくもりの湯に立ち寄り,ビールでのどを潤して満足して帰途につきました。


里美支所からここまでは林道です。ここから快適な山道が始まります。

鍋足第2峰で昼食です。対面に本峰がそびえています。最高のロケーションです。

第2峰からの下りです。ロープがないと降りるのをためらうほどです。
 
第3峰への登りです。鍋足本峰,2峰を背にアルペンムードです。
 
奥久慈男体山,白木山,高崎山が間近です。
主峰男体山はひときわ目立ちます。
 
小中宿下山コースの杉林です。手入れも行き届き自然環境保全地域に指定されています。



雨巻山5  H25.11.26(火) 終日晴れ

 G P S デ ー タ  

いつもの駐車場から雨巻山を周回しました。

10:26   登山開始
11:07   三登谷山
12:03   雨巻山頂  昼食
13:57   御嶽山
14:13   足尾山
14:43   下山

歩程は8.3km,山歩時間は4時間20分でした。
娘が高尾山縦走コースに挑戦するというので,足慣らしに雨巻山の一番長いコースを歩いてみました。

先週の奥久慈男体山は見事な紅葉に出会ったのですが,こちらはブナの葉もすっかり落ちてしまい冬のたたずまいでした。残っているカエデの葉は赤い色が無く黄色のみで艶やかさは感じられません。それでも登山道に積み重なった木の葉を踏みしめ,今年も頑張った自分の足をほめてやりながら十分な距離の山歩に満足した一日でした。

雨巻山頂は珍しくお客さんが誰もおらず,貸し切り状態でした。コンロを持ってきたので,カップラーメンやらカレーライスなどを作りゆっくりと小春日和を満喫しました。
コンビニで買ってきたスターバックスのインスタントコーヒーはこれまでにない印象的な味と香りで,これまた満足しました。
そうこうするうちに,2人のお客さんが到着しました。その内の1人の方に写真撮影を頼まれました。立ち話の中で,その方は82歳になるとか,とても若々しく70代の前半といった感じです。72歳まで仕事を続けて,それから山登りを始めたとか。南会津の山々をよく歩いているそうです。車の運転が好きで,朝4時に出発して日帰り登山をするそうです。お話しをして少しパワーを分けてもらった気がしました。

下山すると,山頂で話をした方が別コースから降りてきました。車は黒いクラウンでした。颯爽と乗り込む姿の若々しいこと,感嘆が更にパワーアップしました。


山頂近くのブナの木々もすっかり葉を落とし冬景色です。

こんな静かな山頂も珍しいです。
日射しがたっぷりで最高の昼時でした。

カエデの葉が残っていましたがすべて黄色でした。
落ちついた雰囲気です。
 
猪転げ坂です。ジグザクの坂道をていねいに手入れしていて頭が下がります。
 
御嶽山からは,けい足山から花香月山へと続く山並みが手に取るように見えます。
 
足尾山からの下りにはスリリングな沢コースがあります。ロープのおかげで安心です。



奥久慈男体山(滝倉から)  H25.11.21(木) 終日晴れ

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男体山神社境内に駐車し,男体山を往復しました。

10:00   登山開始
11:50   男体山頂  昼食
13:40   下山

歩程は3.6km,約3時間40分の山歩でした。
のど風邪が中々抜けきらないので紅葉狩りに出かけてみることにしました。
目指すは奥久慈男体山の男体山神社登山道のカエデの大木です。
一昨年はじめて訪れて,その艶やかさに感激した場所です。

今年も赤一面,紅葉の盛りでした。カエデの大木は数本あるのですが,そのうち一番大きな木の枝分かれが折れていました。一緒に見とれていた方の話によると,台風で折れてしまったとのことでした。その方は毎週木曜日にこのコースをたどり男体山頂に登っているそうです。確かに強風で折れたような傷口でした。枝振りは少し寂しくなりましたが,まだまだ見事な紅葉です。来年もまた頑張って欲しいものです。時間の過ぎるのも忘れて,下手な横好きの写真を撮り続けました。

今日は平日ではありますが,快晴の日和に誘われて次々と登山者が登ってきます。富士山も遠く霞んで見えました。すがすがしい空気を吸い込んだら,のどの痛みも和らいできました。山は風邪薬にもなるようです。

男体山頂は大賑わいでした。千葉県からのツアー客が20数人,山頂からの眺めに感嘆していました。男体山の人気は県外にも届いているようです。

帰りがけに,つつじヶ丘からの男体山の姿を写真に納めて帰宅しました。



富士山がかすかに見えるのですが写真には旨く写りません。望遠170mmにアップしてみたのですがはっきりしませんでした。

カエデの大木です。奥には男体山頂への稜線が見えています。

この大木は赤一色です。登山口の男体山神社付近ではまだ緑色をしていました。
 
遠景と近景を配置したつもりですが,中々見応えのある絵にするには難しいです。
 
滝倉集落からの男体山です。麓の銀杏とカエデが男体山を引き立ててくれているようで思わずポイントまで駆けつけました。
 
つつじヶ丘からの男体山,鷹取岩の山稜です。
茨城を代表する山岳風景だと思います。
つつじヶ丘にはツツジと桜が植栽されています。また,立派な展望台も設置されています。



宝篋山(標高 461m つくば市,土浦市)  H25.10.13(日) 終日晴れ

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北条大池にあるつくば市総合体育館駐車場から「山口コース2」を歩き始め,宝篋山頂を経て常願寺コースを下り,小田休憩所に着いてから国道125号線を北条大池まで戻りました。

9:52   北条大池出発
11:34  宝篋山頂
13:54  小田休憩所
14:40  北条大池

歩程は12.5km,4時間50分ほどの山歩でした。
つくば市と土浦市の境界にある「宝篋山」という里山が人気だというので登ってみました。

はじめは素晴らしい秋晴れに恵まれ足取りも軽やかでしたが,山頂ではゆっくりコーヒーでも湧かして飲もうとコンロを持参したこともあり,樹林帯にはいるまでは「山口」という集落の舗装道路を歩くので結構汗ばみました。手入れの行き届いたヒノキ林にはいるとさわやかな風が通りすぎほっとしました。
ボランティア団体が整備された歩きやすい道をすいすいと上ります。案内標識もしっかりしています。家族連れも多いです。こちらのコースは余り眺望は良くないようですが,山頂に着くと開放的な広場に感激もひとしおです。標高は低いですが360度の眺望は見応えがあります。寒くなると富士山やスカイツリーも見えるようです。これが人気の元だと合点がゆきました。

下山は少し遠回りしてみました。途中,ボランティア団体の方が登山道の整備やベンチを設置していました。急斜面には,間伐材を利用したジグザクの道を作っていて雨巻山のケースとよく似ていました。悪評高い「関東ふれあいの道」の丸太階段とは全く違います。団体の皆さんの高い見識が伺われました。

下山路では2カ所でツクツクボウシの鳴き声を耳にしました。この時期意外な気がしましたが,この夏の猛暑の名残でしょうか。

下山地の小田休憩所も素晴らしい施設でした。つくば市が整備したようですが,運営は登山道などを整備しているボランティア団体が行っているようです。里山の雰囲気に調和するよう案山子やコスモス畑,当地でとれた農産物の直売など細かい配慮がなされています。トイレの清掃も行き届いていました。トイレといえば山頂直下にはバイオトイレが設置されています。
会員の募集や募金もしていました。さすがです。




宝篋山頂からの展望です。
筑波山を正面に,反対側は霞ヶ浦と360度の眺望が広がります。

思い思いにお弁当を広げて筑波山を堪能していました。

歴史を感じさせる宝篋山頂の石塔です。
この隣に大きな電波塔が建っており,麓からの目印になっています。
下山路の常願寺コースは沢になっており,随所に小滝があります。ひんやりとして気持ちいいです。 

 
小田休憩所にあるコスモス畑から宝篋山を望みます。
 
つくば市の里山と言うこともあり,駐車場は満杯です。案山子が並んでいました。
 
つくば市が設置した小田休憩所です。立派なログハウスに清潔なトイレ,ボランティア団体が管理しているようです。ここでも案山子が歓迎してくれます。



三鈷室山(標高 870m)  H25.10.6(日) 曇りのち雨

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里川霊園に駐車し,県境尾根をたどって三鈷室山に登り,下山は電波塔管理道路(舗装)を里川宿におりて駐車地点まで戻りました。

10時10分に登りはじめ,山頂には11時35分着,里川霊園駐車場には12時50分に下山しました。
雨が降り続き,休憩はしませんでした。
歩程は8.6km,3時間弱の山歩でした。
床屋さんで眺めていた「フォトイバラキ」に三鈷室山のハイキングコースが整備されたとの情報が載っていたので,興味津々でかけてみました。

コマクサ会という団体が立派な標識を立て,歩きやすい登山道がありました。八溝山で出会った県境尾根の土塁はこちらの方まで続いており,山火事の延焼防止とはいえ当時の手作業での土木工事に圧倒されました。
歩き出して程なく,あいにくと雨が降り出し傘を差しての山歩で眺望は全く効きませんでした。足元の花や木の実に慰められ,ただひたすら,だらだらとした登りを山頂へと向かいましたが,筑波山に匹敵するほどの標高を持ちながらも最後まで急登はありません。あっという間に山頂に達し,大きな電波塔が山頂を占めている姿を見て拍子抜けしてしまいました。ハイキングコースの反対側からは電波塔管理用の立派な舗装道路が伸びており,下山は延々とこれをたどってみました。途中,里美名水の水場があり,名水を求めて来る方も多いようできれいに整備されていました。

雨がやまず,お昼も食べられないので国道沿いにある「せせらぎの郷」に立ち寄り,四阿でお茶を沸かしては少し充実感に欠けた山歩を振り帰っておにぎりを頬張りました。



県境尾根の土塁の脇を,だらだらとした登りが続きます。
園芸種のような花が咲いていました。周辺にはトリカブトの群落もありました。  
ムラサキシキブよりも薄いブルーの木の実が雨に濡れて鮮やかでした。
 
山頂とは思えないような場所に感激はありません。
 
電波塔の方はずれに古めかしい祠がたたずんでいました。
 
お昼を食べた「せせらぎの郷」です。
清冽で豊富な水が公園内を流れています。四季桜が咲いていました。



筑波山  H25.8.5(月) 曇り時々晴れ

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市営第2駐車場に止め,白雲橋コースから女体山,男体山と登りケーブールカー脇の御幸ヶ原コースを下山しました。

9時10分に登りはじめ,女体山頂には11時19分着,11時37分から御幸ヶ原で昼食をとり,12時10分に男体山頂に登り,13時46分に下山しました。
歩程は7.8km,4時間36分の山歩でした。
この秋に家族で屋久島の宮之浦岳に登ろうと言うことで,娘が登山靴とリュックを新調したので慣らし運転にと筑波山に登ってみました。

今年の夏は梅雨明けが早かった割にはその後の天気が不順で,戻り梅雨のような日々が続いていました。登山道もたっぷりと湿気を含んでいて,鬱そうとした杉林の中鮮やかな緑ゴケが繁茂しています。しかし人が登るには大変です。汗が拭いても拭いても吹き出してきます。タオルを何度も絞ると,そのたびに水がしたたり落ちます。雑巾を絞るようです。この時期に筑波山は快適ではありませんが,それでも登山者はとぎれることがありません。小さな子供連れの家族に何組も出会いました。その元気なこと,育ち盛りのパワーはうらやましい限りです。

どうにか女体山頂に着くと風が変わりました。やはり山の風です。名峰筑波の風に食欲も湧き,妻の手作りのおにぎりをありがたくいただきました。

下山はいつもの御幸ヶ原コースを降りましたが,丸太が滑り緊張を強いられ結構なトレーニングになったようです。それでも新調したローバの登山靴はなじみが良く,何人もの方が尻餅をついている中で安定感があり,安全に降りることが出来てお買い得でした。

下山後は神社近くの筑波山ホテル青木屋の立ち寄り湯,雲上の湯につかりさっぱりと汗を流しました。青木屋のHPからクーポンをゲットし,900円で入れました。至福のひとときをありがとうございました。


女体山頂にはヤマユリが何本か咲いていました。眺望ははっきりしませんでしたが,もやの中に幻想的な景観を醸し出していました。
平日ではありましたが,女体山頂には多くの登山者と観光客が押し寄せていました。  

ケーブルカーの赤いもみじ号と緑のわかば号がちょうどいい具合に交差しました。



雨巻山4  H25.5.19(日) 晴れ時々曇り

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大川戸の駐車し,メインコースを登って稜線に出,雨巻山頂で昼食を取ってから三登谷山を縦走して下山しました。

9時50分に登りはじめ,山頂には11時30分着,50分ほど休憩してから歩き始め三登谷山には13時12分着,13時55分に下山しました。
歩程は7.4km,約4時間の山歩でした。
田植えもどうにか終わり,ブルーベリー畑の雑草対策も一段落したところで妻を誘い雨巻山のヒメシャガを見てきました。

このヒメシャガ,環境省のレッドデータブックでは準絶滅危惧にランクされており,存続基盤が脆弱な種, 現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては 「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するものだそうです。益子町のガイドブックにも写真が掲載されている貴重種です。

昨年は5月21日に出かけ,偶然山頂で話し込んだ方から情報を得て訪れることが出来ました。今年もあの可憐で繊細な姿を期待して行ってみると見事に咲き誇っていました。前を行っていたグループが歓声を上げては写真撮りに夢中でした。杉林の中にほどよく光が射していて,いい条件を保っており群生地を作っているようです。しばらくあたりを眺めながら順番を待ち,ゆっくりと写真に納めました。

今回はのんびり休もうと,ブナの葉で覆われた山頂でお湯を沸かし,ラーメンを作ったりドリップコーヒーを入れたりと農作業の疲れを癒しました。大きなハエにつきまとわれて閉口したのですが,汗ばんだ体をブナの葉を縫って注いでくるそよ風にさらして贅沢この上ないひとときを味わってきました。
さてこの次はどこの山にしようか,ふと頭をよぎりました。


昨年と同じ場所に見事なヒメシャガの群生地が見頃を迎えていました。太陽の光が燦々と降り注ぎ花びらが輝いていました。

いつもの山頂の森のレストランです。ブナの新緑がしたたり落ちている感じです。
 
 山頂直下の展望台から田植えの終わった水田を前景に筑波連山が伸びています。



篭岩山から明山(大子町,常陸大宮市)  H25.4.21(月) 晴れ時々曇り

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上三草の休場展望台駐車場に軽トラを止め,積んできた自転車で上山の篭岩駐車場まで移動し,篭岩山から明山まで歩きました。

9時30分に登りはじめ,篭岩山頂には10時31分着,一枚岩には11時30分に到着しました。明山の眺望がよい場所で昼食をとった後,明山の山頂には13時19分着,軽トラを止めた駐車場には14時30分につきました。
歩程は7.3km,約5時間の山歩でした。

昨日の日曜日は雨降りで北杜夫の「白きたおやかな峰」を読み終えたら,無性と山に行きたくなり,畑にも入れないのでカラコルムのディランとはほど遠い奥久慈の峰に出かけてきました。

これまで,篭岩山と明山はそれぞれ単峰ずつ登っているのですが,今回は明山から袋田の滝まで「奥久慈連山大縦走」の下見として繋いでみました。

山は萌えていました。里山一面が淡い新緑で覆われ実に爽快な気分です。このままずっと生きていけるような,そんな気分にさせられました。登山道は上山ハイキングコースとして整備されており,快適です。それでも登山者は私一人で,ウグイスのひときわ大きなさえずりを体一杯に受けて,申し訳ないような感じでした。

薄緑の中にミツバツツジのピンクとヤマツツジの赤が鮮やかでした。明山の登り口にはまだイワウチワが咲いていました。

下山してから,篭岩の登り口にある不動の滝に立ち寄ってみました。滝壺に光が射して虹が出ていました。定年時代とおぼしき方が,胴長靴を履いて立派な三脚を立て写真撮影に夢中でした。近くにテントが張ってあり,泊まりがけで来ているようでした。スケールでは袋田の滝には足元にも及びませんが,写真の被写体としてはなかなか立派で,奥ゆかしさのある滝にしばし見とれました。



萌ゆるたおやかな峰峰,カラコルムの白きたおやかな峰にも見劣りしないスケールではないでしょうか。カラコルムに行ったことないのですが。


篭岩山の山頂から奥久慈男体山を望みます。新緑の奥に凛とした姿が感動的です。
 
天空の山里,山頂付近に武生集落が見えます。遠い昔,平家の人々が京から追われてたどり着いたのでしょうか。
 
明山の勇姿です。
少し危険ですが,左側の岩場が絶景ポイントです。
 
明山の絶景ポイントから望む奥久慈男体山です。
いつの日か,ここからあの山を越えて袋田の滝へと歩いてみましょう。
 
篭岩下の不動の滝です。
いい具合に光が射していました。



土岳(高萩市)  H25.4.10(水) 晴れ時々曇り

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花貫渓谷キャンプ場の駐車場に車を止め,土岳山頂を往復しました。



12時56分に登りはじめ,14時32分に下山しました。
歩程は3.7kmで,1時間35分の山歩でした。
イワウチワ探訪の後,帰宅途中にある何十年か前に登った土岳が気になり取り付いてみました。登りだしてまもなくスミレやウラシマソウのお花畑に出会いました。そしてその先に「へびに注意」の看板がありました。そういえば昔この登山道で,まむしに出会ったことがありました。ウラシマソウはマムシグサにも似ており,その辺にとぐろを巻いているかなと探しましたが見られませんでした。登山道は結構急勾配でした。まむしは覚えていたのですが,これほど急だったとは意外でした。

そして意外なことに,イワウチワが現れたのです。まさかと思った北斜面に結構な群落で目を楽しませてくれました。30年ほど前はただ登ることだけに気をとられ,可憐な花には目もくれなかったのかなと,若い頃の山登りの浅はかさを思い出してしまいました。それでもこの年まで元気で生きてこられ,今日ここで出会えたのだから幸せ者だと誰にともなく感謝しました。

山頂には立派な展望台が建てられていました。その昔,訓練と称してここで一人幕営したのだがと感傷に浸りましたが,今では芝生公園のようで山の上という実感が湧かないような気がしました。


登山口近くのお花畑です。近くに「へびに注意」の看板があります。

土岳のイワウチワも横根山に負けじと可憐なたたずまいでした。

土岳山頂です。広々とした山頂にはたくさんのベンチが並び公園のようです。



イワウチワ探訪 横根山から都室山(高萩市)  H25.4.10(水) 晴れ時々曇り

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花貫ダム上流の駐車場に車を止めて,沢尻湿原,横根山,都室山と周回しました。



9時10分に登りはじめ,都室山頂上にてお昼を食べ,12時43分に下山しました。
歩程は8.9km,3時間34分の山歩でした。
4月に入りイワウチワの開花が気になっていたところ,4月1日付朝日新聞別刷り「定年時代」に高萩市のイワウチワ群生地が紹介されていたので,里芋やネギ植えを早々に済ませてとんでいきました。

確かにこれ以上の群生地はないのではと言うほどの見事さでした。とにかく登り始めて早々に群生地が現れ,稜線近くまで続くのです。10人前後の高年登山客が数組訪れていて,あちこちから歓声が聞こえてきます。去年の大子町の「鷲の巣山」も感激しましたがそれを上回る規模でした。

横根山近くには湿原があり,水芭蕉がちらほらと咲いていました。また,山頂にはカタクリの花も見られ,花三昧に心躍る山歩でした。

更に稜線を都室山に向かうと,わずかではありますが,なんと稜線沿いにもイワウチワが咲いているのです。途中には大きなアセビの並木があり,花のトンネルをくぐり抜けるという花尽くしの山道です。
都室山頂上は展望はききませんが,松の木が点在する広々とした雑木林でゆっくりくつろいでお昼を食べることが出来ました。川越市や東京から訪れたというお話しが聞こえてきました。

下山は花貫側の名馬ヶ淵というところで,この登山道にもイワウチワが出現しました。両側にぎっしりと咲いていて,イワウチワプロムナードです。これでもかと言うほどに写真を撮りました。踏みつけないようにと恐る恐る近づく心配もなく,登山道からすぐ撮れるのです。ほんとに素晴らしい光景でした。

最後に難所がありました。駐車場に戻るのに花貫川の結構な急流を越えなければならないのです。何とか飛び越えられそうな石を見つけて飛んだのはいいのですが,石が濡れていて足を取られてしまいました。靴下を濡らしましたが体は対岸へ倒れ危ういところでセーフでした。増水時は危険です。注意書きのとおりでした。


登山道の両側がイワウチワの群生地になっています。

今が盛りと咲き誇っています。

この斜面もイワウチワで覆われています。
 
横根山山頂近くの沢尻湿原です。数は少ないですが水芭蕉が咲いていました。
 
都室山から下山する道にもイワウチワの群落
が昼下がりの光に輝いていました。
 
横切るのに難儀した名馬ヶ淵の山桜です。立派なカメラを持った方が三脚を付けて撮影していました。



岩瀬駅から加波山往復  H25.1.8(火) 晴れ

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岩瀬駅前に駐車し,御嶽山,雨引山,燕山,加波山と歩き,旗立石のところで昼食をとり戻りました。


7時30分に岩瀬駅を出発し,8時9分 御嶽山,8時59分 雨引山,10時34分 燕山,11時23分 加波山に着き昼食をとりました。12時10分に加波山を出発し,12時44分 燕山,14時 雨引山,14時58分 御嶽山,15時25分 岩瀬駅に下山しました。
歩程は20.6kmで7時間51分の山歩でした。
キリマンジャロ登山のトレーニング仕上げとして,新年早々同行予定のKさんと一緒に出かけてみました。

昨年11月の筑波連山縦走の時は,雨上がりの空っ風が吹いて富士山がクッキリ見えましたが,今回は寒波がゆるんだこともあり,どんよりとした暖かい空気の中を富士山があの辺に見えるはずだがと思いながら歩きました。これまでの寒さが嘘のような陽気で,しっかり着込んだ防寒着は次々と脱いでいく状態でした。寒中の馬鹿陽気でたっぷり汗をかきました。

定評ある燕山の登りは,何度登ってもきついものです。暖かいと言っても霜柱はしっかりと立っていて足下をとられます。バランスをとりながら延々と続く標高差400mをひたすら登りました。山頂はいつもと変わらぬ静けさでした。遠くから見ると堂々とした勇姿なのですが,山頂は展望がきかず残念です。それでも休憩用の手頃な石があり落ちつきます。休むと急に体が冷え込みます。温かいコーヒーが疲れを癒してくれました。

加波山は目の前です。元朝参りの白い紙が登山道のあちこちに立っています。山頂を越え,加波山事件で挙兵の旗を揚げたという旗立石という碑文のところで昼食をとり,まっすぐ岩瀬駅まで戻りました。

筑波連山の半分までいかない距離の往復で足の疲労度は軽いものでしたが,正月明けの体に燕山の登りの負荷をかけた効果は結構あるのではとお互い納得した山歩きでした。

とにかく里山でのトレーニングを繰り返したので,後はどこまで通用するか一抹の不安は残るのですが,このまま体調を維持し,元気に出かけていきたいと思います。


雨引山からの燕山,筑波山です。視界は余り効きませんでした。
早春の霞がかったような雰囲気です。

筑波山のアップです。霞が濃いです。
屋外での野焼きが結構あちこちで見られます。

加波山事件で挙兵をした時,旗を立てたという石です。後ろに檄文が刻まれています。暖かい日射しの中で昼食をとりました。



平成24年(2012)の記録 

鷹取岩から袋田縦走  H24.12.19(水) 晴れ

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車1台を袋田の滝駐車場に止めて,もう1台で男体山登山口の古分屋敷駐車場に行き,鷹取岩から袋田まで縦走しました。

7時32分に歩き始め,8:16鷹取岩,9:40大円地越,10:15男体山頂,11:20昼食,13:17月居山と縦走し,14:08に袋田の滝駐車場に下山しました。
歩程は12.9kmで6時間36分の山歩でした。
 昨日の曇り空とは打って変わり,冷たい風が強い快晴の天気です。
今回もキリマンジャロ登山に向けてのトレーニングで,Kさんと一緒です。前回の筑波連山では足の疲労度が強かったので,再度鍛え直しです。

冷風のせいか鷹取岩から男体山までの間,富士山がクッキリと顔を出してくれました。筑波連山の時と同じ何かいいことがあるのかなと,期待感を持たせてくれました。旨くキリマンジャロに登れますようにと祈りました。

男体山頂で休憩です。風があまりにも冷たいので,NHKの小屋に隠れて熱いコーヒーを飲みました。体全体に熱が染み渡るような感じで格別でした。
お昼は,木の葉が堆積した日の当たる窪地でカップラーメンです。これまた寒いこの日にはぴったりの一杯でした。

そうこうするうちに袋田まで来てしまいました。思ったより足の負担もなく予定より早く到着できました。もう少し頑張って篭岩山から縦走できたかなと,Kさんと顔を見合わせました。富士山も見えたし,まずまずのトレーニングでした。


鷹取岩から筑波山と富士山が望めました。筑波連山のつながりに辛かった思い出がよみがえりました。

鷹取岩からの男体山,朝の撮影は初めてです。
大きな陰でいつもの趣と異なります。

男体山頂からの遠望です。祠の脇で登山者が一人山並みを眺めていました。かすかに富士山が見えました。



筑波連山縦走往復  H24.11.27(火) 晴れ, 11.28(水)曇りのち雨

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1日目は岩瀬駅から筑波山を縦走しました。
筑波山は筑波高原キャンプ場から女体山に登り,御幸ヶ原コースを下山しました。
 
2日目は筑波山神社から白雲橋コースを登り,女体山,男体山を経て筑波高原キャンプ場に降り,岩瀬駅まで戻りました。

1日目
6:13岩瀬駅出発 7:53雨引山 9:30燕山 10:06加波山 11:34足尾山
12:23きのこ山 15:32筑波山(女体山) 17:10筑波山神社(筑波山ホテル青木屋泊まり)

歩程は29.2kmで10時間57分かかりました。
下山時は薄暗くなりましたが,ヘッドランプ無しでどうにか歩けました。
 
2日目
7:37ホテル出発 9:18女体山頂 12:30きのこ山 13:16足尾山 14:22加波山
14:47燕山 16:04雨引山 16:37 御嶽山 17:08岩瀬駅

歩程は30.5kmで9時間31分かかりました。
雨降りで余り休憩時間をとらなかったことと下りが長いこともあって,歩行時間は1日目よりも短くなりました。
 来年2月のキリマンジャロ登山に向けてトレーニングの一環で筑波連山縦走の往復に挑戦してみました。
今回はキリマンジャロへ一緒に行くKさんと一緒と言うこともあり前回のような緊張感もなく,それに筑波山のホテル泊まりという楽しみもあって浮き浮きと出かけました。

この時期,暗くなるのが早いので岩瀬駅をできるだけ早めにスタートしましたが,筑波連山はそう簡単に終了させてもらえませんでした。下山時は薄暗く足下に気をとられ,疲労も増しました。神社下の青木屋に着いたときは安堵感でぐったりしました。それでも素晴らしいごちそうと満天の星空を眺めながらのお風呂で,明日も歩こうと元気が湧いてきました。

翌日はどんよりとした曇り空で気分がいまいち乗りません。それでも帰りの足がないので岩瀬駅まではどうしても戻らなければなりません。とにかくトレーニングなので山歩きの楽しみもなくひたすら歩き出しました。途中からは雨が降ってきました。暗くなる前にと夢中で岩瀬駅まで歩きました。足にも結構負担がかかりました。関節や筋肉がもう限界と言っているようです。

これで果たしてキリマンジャロに登れるのだろうか。一抹の不安の残ったトレーニングでした。
 
雨引山からは富士山がその全容をくっきりと表していました。昨日の雨で空気が澄んでいました。
 
加波山神社です。秋の終わりを告げる紅葉によく映えていました。
 
女体山頂からも富士山が見られました。遠く東京都心のビル群やスカイツリーがはっきり見えました。
 
2日目は白雲橋コースをたどり女体山頂へ向かいました。紅葉は盛りを過ぎましたがまだあでやかさを保っています。
 
昨日とは打って変わり雨が降ってきました。雨引山からは加波山,筑波山が霞みいい雰囲気です。
 
いよいよラストの御嶽山です。岩瀬の市街地の灯りがひときわ豪華に見えます。この後,杉林の中をヘッドランプを付けて下山しました。



雨巻山3  H24.10.20(土) 晴れ

 G P S デ ー タ  
 
大川戸駐車場から足尾山,御嶽山を越え雨巻山に
登りました。下りは三登谷山を回る周回コースをとり
ました。

 
9時50分に登りはじめ,雨巻山には12時20分着,昼食の後三登谷山には
14時につき,下山したのは14時30分でした。
歩程は8.2km,4時間40分の山歩でした。
素晴らしい秋晴れ,お出かけ日和という予報が出たので,余り乗り気でない妻を誘って雨巻山の色づき具合を見に行ってきました。
駐車場,トイレがきちんと手入れされているところにはいつも頭が下がります。ボランティアの方がやっておられるようなのですが,雨巻山が一段と輝いているように感じます。駐車場には30数台の車が止まっており,相変わらず人気の山です。これもボランティアの方の活動のたまものだと思います。

今日は前回とは逆に雨巻茶屋から足尾山沢コースをたどってみました。駐車している車の割には静かでした。3組ほどの方と出会っただけで,静かな秋の始まりの風情を楽しみながら歩きました。トリカブトやコウヤボウキの花,ミヤマシキミの赤い実などが目立ちました。雨巻山頂は老若男女が楽しい昼食の最中で賑やかでした。
ボランティアグループの方々も一緒でした。朽ちてしまった標識の交換をしているようです。毎日のように登っているとか,実に良くやり過ぎないように整備されています。山頂のブナの紅葉は始まったばかりでした。下枝の方が色づいており,頂はまだまだでした。来月の1,2週目あたりが見頃になるでしょうか。

下山するとボランティアの方が駐車場で木材加工をしておりました。登山道の整備にでも使うのでしょうか。遠く春日部市の方からも手伝いに来ているようです。
雨巻茶屋ではフリーマーケットが行われていました。横浜市の方からも出展しているようです。今回は倹約しようと,寄り道せずまっすぐ帰宅しました。

なお,このボランティアの方は栃木県益子町在住で,「デイダラボッチの山日記」をブログ発信しています。
 
足尾山沢コースの途中にある清滝。水量はちょろちょろです。紅葉にもまだ早く見応えはいまいちです。
 
雨巻山頂です。山頂一帯にはブナが生い茂っていますがまだ紅葉には早いようです。
 
山頂近くにある展望台から筑波連山がよく見えました。秋が深まったときにでも,もう一度挑戦してみましょう。



男体山から鷹取岩  H24.6.13(金) 曇り

 G P S デ ー タ  
 
古分屋敷から健脚コースを登り,男体山頂を越えて大円地越に降り,鷹取岩までの岩稜を歩いて古分屋敷の駐車場に戻りました。

 
9時11分に登りはじめ,男体山頂には10時56分着,小休止の後鷹取岩には
13時36分着,14時34分に下山しました。
歩程は7.2km,5時間23分の山歩でした。
梅雨に入り,畑の草に悩まされる毎日ですが,雨間を縫って気分転換に奥久慈の山を歩いてきました。
実はこの時期,男体山にはニッコウキスゲが咲いているのではと期待して出かけたのですが,まさに的中,花盛りのキスゲを満喫してきました。

健脚コースの展望岩を過ぎる頃からニッコウキスゲが出現し,山頂を越えた稜線沿いに昨日の雨粒をまとった花々が濃い緑の中に鮮やかな黄色を放っていました。
登山道のすぐ脇にも,これでもかと思うほど咲き誇っており,カメラを向けるのがめまぐるしくなるほどの花園でした。梅雨の時期,実に映える色合いです。

平日とはいえさすがに男体山,6人の方と出会いました。男体山神社のある滝倉コースにもキスゲの群落があると教えていただきました。次回は是非訪れてみましょう。
時間もたっぷりあったので,誰もいない鷹取岩まで足を伸ばし,濃緑の衣をまとった男体山をじっくりと眺めてきました。

稀代なことに,山に来ると腰の痛みが無くなります。今日も楽しい山歩きができたことに感謝します。

 
健脚コースのキスゲです。雨粒をまとい瑞々しいことこの上ない姿でした。
 
男体山頂からの稜線沿いに咲くキスゲです。
濃緑の山々を背景に黄色がよく映えます。
 
鷹取岩からの男体山です。ここからの男体山,何度見ても,いつ見てもいいものです。



雨巻山2  H24.5.19(土) 晴

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大川戸駐車場から林道を奥までたどり,沢を詰めて山頂に達しました。山頂からは三登谷山コースをたどりました。

 
10時10分に登りはじめ,雨巻山頂には11時45分着,三登谷山を縦走して14時40分下山しました。
歩程は8km,4時間33分の山歩でした。
どうにか田植えも済み農作業も一休みとなったところで,新緑を求めて雨巻山へ向かいました。
朝から快晴でお出かけ日和です。水田の黄緑と山々の緑が目に優しく飛び込んできます。いい季節です。

今回は沢コースをたどってみました。少し汗ばむほどの陽気でしたが,沢沿いの道はすがすがしく辺り一面の緑に包まれ農作業の疲れもしばし忘れ去ったひとときでした。尾根にでるとヒメシャガの群生地が現れ,可憐な紫色の小さな花があたりを一段と華やかにさせていました。2月にはスカスカだった山頂の木立は大きな緑のパラソルを挿したようでした。山頂を埋め尽くすようにしてたくさんの登山者がお昼ご飯を食べていました。私たちもブナの葉々をおかずにおにぎりをほおばりました。
向かいに座っていた方に雨巻山一帯のヒメシャガの群生地を教えていただき,何枚も写真に納めさせてもらいました。
下山は緑のトンネルのような尾根道を歩き,三戸谷山を縦走して早めに駐車場に戻りました。

時間に余裕があったので少し贅沢をして,真岡市の井頭温泉に立ち寄り一汗流して帰りました。

 
沢コースは中級者向けとか。結構な傾斜で下山には危ないようです。沢の水音が心地よいです。
 
ヒメシャガです。アヤメに似ていますが小ぶりで山野草にふさわしくさわやかな感じです。
 
雨巻山の山頂はブナの葉で覆われていました。この下の食事は山のレストランです。



鷲の巣山のイワウチワ  H24.4.8(日) 晴

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いつものように上小川駅に駐車し,鷲の巣山を超え袋田駅に出て水郡線で上小川駅まで戻りました。
 
朝9時10分に登りはじめ,袋田駅には13時34分につきました。
歩程は8km,4時間24分の山歩でした。
イワウチワが咲いているという情報があちこちから寄せられるようになってきました。昨年,このコースを歩いたとき葉の形がイワウチワに似た群落が見られたので,もしかして咲いているのではと期待して出かけてみました。

結果は期待以上でした。鷲の巣トンネル上部の展望台手前にも大きな群落がありました。昨年は葉に気づかなかったので,岩場を乗り越えたときに飛び込んできたイワウチワの花に思わず歓声を上げてしまいました。その後もこのコースの数カ所に渡りお花見ができて大満足の一日でした。

シュンランやダンコウバイも見られ,まるで花の山歩道のようでした。同行した妻も感激したようです。 

 
北側の斜面に群落をなして咲き誇っています。
 
太陽の光を浴びると,透き通るような白さが際だちます。
 
場所によっては,幾分ピンクがかったものも見られます。



筑波連山縦走(岩瀬駅〜加波山〜筑波山)  H24.3.29(木) 晴

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筑波山神社下の市営駐車場に軽トラを駐車し,積んでいった自転車でりんりんロードを岩瀬駅まで戻って歩き始め,御嶽山,雨引山,燕山,足尾山,きのこ山,筑波山と縦走しました。
 
筑波山神社下から岩瀬駅までは自転車で1時間40分近くかかりました。
登りはじめは7時40分,筑波山御幸ヶ原到着は17時でした。駐車場に下山したのは19時20分になってしまいました。
歩程は33km,11時間45分の山歩となってしまいました。
筑波連山の縦走は昨年の11月と12月の2回に分けて加波山を中間点として歩きましたが,大縦走として1回で歩いている方の記録が多数紹介されているので是非とも挑戦してみたいと思っていました。季節的には暑くなる前の3月が限界のようです。折しも,伊豆山稜の縦走に参加した登山ツアー会社「アルプスエンタープライズ」でも3月29日夜行日帰りのコースとして企画されていました。一足先に出発です。

朝4時起床,朝食もそこそこに4時50分自宅を出発,筑波山神社下の駐車場には6時過ぎに到着しました。ここから,自転車で「りんりんロード」を岩瀬駅まで戻ります。平坦なコースで快適な自転車道ですが,結構な重さのザックを背負っての自転車こぎは応えました。どうにか7時半過ぎに岩瀬駅に到着,1時間40分ほどのサイクリングでした。立派な無料駐輪場に駐車,いざ登山開始です。

勝手知ったるコースなのですが,自転車こぎの疲れからか体がどうも重く感じられます。それに今日は結構な暑さです。朝の冷え込みで冬用下着を着てきたせいか汗がもろに吹き出してきます。タオルを首に巻いての悪戦苦闘です。雨引山では毎日登っているという地元の散歩クラブの皆さんに激励され,空腹を満たした後早々に遙か遠くに見える筑波山目指して出発です。雨引山頂からはかすかに富士山の白い姿が望まれました。幸先はいいようです。

とにかく耐えて歩き続けました。裏筑波高原キャンプ場に着いたときには相当の疲労度で目の前の高台にある管理事務所をパスして,御幸ヶ原という標識に沿って林道を歩いてしまいました。計画ではキャンプ場から女体山頂に向かう訳だったのですが少しでも登りを避けたかったのかも知れません。登山口の標識は管理事務所の前にあったようです。

林道を歩いていると4〜50メートル先に大型犬ほどの猪がミミズをあさっていました。思わず双方にらめっことなってしまいました。向かってくるかなと思い緊張しながら淡々と歩いていくと猪はさっときびすを返し山に入っていきました。安堵の瞬間でした。

林道終点から遊歩道に入るとカタクリの群生地がありましたが花は見られませんでした。堅いつぼみであと1週間,10日先のようです。少し慰められて御幸ヶ原に到着したのは17時を回っていました。

有終の美を飾ろうと男体山頂に登り更に女体山頂まで足を伸ばしました。18時近くなって日没の時刻でした。その瞬間,男体山頂に夕日が沈み出しました。何という荘厳な景観でしょう。これぞまさに絶景です。釘付けになってしまいました。

少し時間をとりすぎました。前回同様ヘッドランプをつけての下山になってしまいました。駐車場には19時19分着,私の軽トラ1台だけが残されていました。のどの渇きが異常なほどだったのでポカリスェットを一気飲みして自転車を回収すべく岩瀬駅に向かいました。

今のところもう一度挑戦という気にはなれませんが,経験者はその季節が来るとまた挑戦したくなるとか,そんな魅力を秘めた縦走路でした。

 

愛車のジャイアントクロス1,岩瀬駅で朝日に映えています。ここはレンタサイクルの場所で立派な駐輪場はずっと奥にあります。

雨引山頂から望む燕山,加波山,筑波山の山並みです。岩瀬駅からの毎日散歩クラブの皆さんに激励されました。

やっとたどり着いた裏筑波高原キャンプ場へ向かう関東ふれあいの道です。縦走路の中では一番自然度が高そうで箱根サンショウウオが生息しているとか。沢沿いのコースは何ともいえないいい雰囲気です。
 
御幸ヶ原に到着です。夕日に染まった加波山,燕山と続く筑波連山の長大さに改めて達成感を味わいました。
 
夕暮れの中にうっすらと富士山の姿が見えました。
 
男体山頂に沈む夕日です。遅くたどり着いたご褒美に素晴らしい絶景に出会えました。



男体山(大子町 654m)  H24.3.1(木) 晴

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古分屋敷までは雪が残っていてスリップしました。軽トラを4駆にしてどうにか駐車場に到着しました。地元の方が道路の雪かきをしていました。大円地越えの一般コースをたどり山頂を往復しました。

 
午前8時44分に登りはじめ,6.1kmの距離を4時間39分かけて散歩しました。
山頂では1時間ほど飲んだり食べたり,写真を撮ったりとゆっくり過ごしました。
昨日はたっぷりと春の雪が降り山も白くなりました。大子町は16cmの積雪とか。
男体山はどんな風景になったでしょう。日が射してきたので浮き浮きと出かけてみました。

登山道は結構な積雪で,雪山気分です。岩が滑りそうなので大円地越えを目指しました。いい雰囲気です。だれも歩いていない雪道を登っていくのは何とも爽快な,新鮮な気持ちです。後から登ってくるひとには申し訳ないですが,自分の足跡をはっきり残せる醍醐味は格別です。

山頂を独り占めしました。日も暖かくなってきたのでたっぷりと休憩をしました。やはり雪の男体山は最高です。苦労して,緊張してきた甲斐がありました。

 
岩壁には余り着雪していませんが,うっすらと雪化粧した姿についカメラを向けたくなります。


大円地越えです。
まさに雪の布団です。

山頂の祠も雪で一段と厳かさを増しています。



高岩山(常陸大宮市 291m)  H24.2.28(火) 快晴

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旧緒川村で設置した案内板の隣に駐車して往復しました。

 
午後2時に登りはじめ,1.6kmの距離を43分で歩きました。
松倉山に向かう途中,「緒川10景高岩山」という看板が目にとまり誘われるままに登ってみました。

高岩山は古来より常陸の国の霊山として崇敬され,かの光圀も2度登頂されたと言い伝えられているそうです。

途中までは林道が整備されており,山頂の取り付きには注連縄が張られていました。山頂の巨岩,奇岩の下には祠が祀られていました。今でも地元の方が行き届いた手入れをしているようです。

この高岩山,2万5千分の1の地形図では今回登った巨岩の山とは異なり,対面する南側のピークのようです。1本松の生えたそれらしい山がそびえていました。巨岩,奇岩があまりにも印象的なので旧緒川村ではこちらを高岩山と称したのでしょうか。

 

緒川10景の看板が目立ちました。
ここから1.2kmと,つい誘われてしまいました。

山頂の巨岩と祠です。
常陸の国の霊山という雰囲気です。

今にも崩れそうな奇岩もありました。
昨年の地震にも耐えたようです。



松倉山(栃木県茂木町,那須烏山市 345m)  H24.2.28(火) 快晴

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旧緒川村のふれあいの里公園を県境に進み,茂木町の山内甲という集落から登りました。
 
12時10分に登りはじめ,山頂でお昼を食べ3.8kmの距離を1時間半で歩きました。
尺状山と同じく県境の山としては歴史性があり,栃木100名山としても著名であることから尺丈山と一緒に登ってみました。
登山口は山里とはいえ現代的な新築家屋が多く,余り農家風の田舎を感じさせない雰囲気でした。登山口の先には丹誠込めて耕されている棚田が続き,町の観光資源にもなっているようです。

登山口には古めかしい参道入口の石碑と栃木県重要文化財の標識があって取り付きに迷うことはありませんでした。登山道は幅広でスギの並木が続いていました。
山頂下には松倉山上観音堂があり,馬の神様として馬の安全祈願を祀っているそうです。むかし,赤く着飾った馬が那須,芳賀,茨城から集まり参道を賑わしく登ったといわれています。確かに登山道にはその面影が強く残っているような気がしました。手入れも行き届いており,今でも馬こそ登らなくても多くのひとが登っているようです。

山頂は余り展望はよくありませんが,木々の間から望まれる阿武隈山系の山々に抱かれ静かなことこの上ありません。私好みの昼食場所でした。

山頂を降りて少し先へ行くと目を見張るほどの立派な観音堂がありました。5体の仏像が納められているそうです。お堂の木組みや彫刻もこんな山奥にあるのが信じられないほどの細緻な手の込んだものでした。圧倒されました。思わず何枚もシャッターを切りました。

 

登山口の石碑です。参道は途中の私有墓地までコンクリート造りでした。

山頂の祠と三角点です。
ゆっくりとお昼を食べました。

観音堂の全景です。
木組みや竜の彫刻は目を見張るものがあります。
昔,ここまで馬が登ってきたようです。



尺状山(常陸大宮市 511m)  H24.2.28(火) 快晴

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尺丈山百樹の森登山口に駐車し,登山道を上って山頂にいたり,下山は林道を歩いてみました。登山口までは案内標識が明瞭で迷うことなくたどれました。
 
朝9時に登りはじめ,4.6kmの距離を1時間50分かけて山歩しました。
茨城県境の山を調べていたら,山頂からの眺めがすこぶる良好だという尺丈山に出会ったので,天気の良い日を見計らって登ってきました。
登山口までは「ピジョン」という赤ちゃん用品のメーカーが,「美和の森育樹地」を整備していることからか案内標識がしっかりしていて,すんなりたどり着けました。

登山道は,手入れの行き届いた杉の美林の中にあり,これまた整備が行き届いていました。山頂付近は山火事にあったらしく成木がほとんどなくなり,ボランティアの方々が百樹の森を目指して広葉樹を育てていました。地元,美和中学校の卒業生も植樹をしたようです。山頂からの展望が良好なのも,こんな一面があったことからかも知れません。植樹は将来の眺望を配慮して行っているようにも見受けられました。

それにしても茨城の山々が手に取るようです。日光や那須の山々も見事です。富士山は見えませんでしたが,休憩所にあった写真では想像以上に大きく見えるようです。

奥久慈男体山を目の前にして,笠間のイオンで買った「冬の散歩道」というコーヒーを,小鳥のさえずりを聞きながらじっくりと味わいました。これも農閑期ならではの幸せな時間です。

登山口に戻ったら山梨ナンバーの車が止まっていました。平日とはいえ遠くからのお客様もあるようです。

 
尺状山神社の後ろが三角点のある山頂です。
ここからの眺望はよくありません。
 

山頂付近は細長い尾根になっていて,360度の見晴らしです。奥久慈男体山が特徴ある形でそびえています。
 
山頂付近の休憩所です。ログハウスで立派な丸太のテーブルのほか山の手入れをしているボランティアの皆さんの写真や感想ノートがありました。



男体山から袋田(大子町 654m)  H24.2.20(月) 快晴

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西金駅に駐車し,男体山,月居山を縦走して袋田駅に下山し,水郡線で西金駅まで戻りました。
 
朝8時半に歩き始め,袋田駅に15時45分に着きました。
約17kmの歩程を7時間16分かけて歩きました。
風邪あがりなせいか疲れました。
 3週間ほど前にひいた風邪が抜けきれないようなので,男体山から袋田縦走を試みて体力チェックをしてみました。
朝の冷え込みはきつかったのですが,時間とともに日射しの暖かさが増してきてたっぷりと汗をかきました。

何度か歩いているコースなので勝手知ったる我が家を歩いているような感じです。平日とはいえ男体山頂には定年時代とおぼしき2人のお客様がいて,双眼鏡片手にじっくりと山の同定を行っていました。期待していた富士山は残念ながら確認できませんでした。私は300ミリのレンズで筑波連山や日光連山を撮ってみましたが感激は今一つでした。やはり雪あがりの晴れた日が最高です。

袋田までの縦走路では5人の方とすれ違いました。所々雪が残り凍っていて滑るので緊張しましたが,アイゼン無しで歩けました。黙々と歩いて少し疲れてきた頃,生瀬の滝が視界に入りホットしました。このところの暖かさで氷は溶けてしまったようです。

袋田の駅に着いた頃には風が冷たくなり,病み上がりの身に応えましたが歩き通せた満足感で気分が高揚しました。ホットレモンを流し込んだら体が火照り,もう少しきついところを歩いてみようと思いました。

 
西金から大円地に向かう途中にわき水が出ていますが,今朝はつららができていました。
 
男体山頂からの筑波連山です。
再度,筑波連山縦走に挑戦してみたいです。
 
日光連山です。
日光男体山をはじめとして白きたおやかな峰には目を引きつけられます。
 
高笹山から八溝山の峰です。
昨年歩いた懐かしさでシャッターを押しました。
 
第二展望台からの男体山です。
よく歩いたという充実感で満足の一瞬を撮りました。
 
生瀬の滝が出てきました。
ほっと一息入れて撮りました。ゴールはもうすぐです。



雨巻山(栃木県茂木町 益子町 533m)  H24.2.5(日) 晴れ時々曇り

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益子町大川戸に駐車し,三登谷山,雨巻山,御嶽山,足尾山と快適な尾根コースを歩きました。
 
午前10時20分に歩き始め午後2時半に下山しました。
歩程は8.6km,約4時間の山歩でした。

先週初めから,風邪の症状が出てきて頭と関節がすっきりしないので,山歩きで汗でもかけば治るのではと思い妻を誘って出かけてみました。
雨巻山は先日,高峯から眺めた山容が堂々としていたので,いつの日か訪れたいと思っていました。

大川戸の駐車場にはすでに30台以上の車が止まっていました。遠く横浜や熊谷ナンバーの車もあり,首都圏にもその名をとどろかせているようです。駐車場のトイレは建物こそ仮設のものですが,どなたが管理しているのか水洗で清潔感に溢れていました。思っていた以上に登山客が多いようです。賑やかな山が好きな妻はルンルンです。

登山道の整備もすばらしいものでした。登山道として必要な部分に手を加えるだけで,標識も最小限のものでした。隣接した丸太の階段と的外れの標識で評価の低い「関東ふれあいの道」とは大きく異なり,登山者の足の動きをよく理解しています。素晴らしいコースだと思います。こんな一面も多くの登山者を引きつけている要因に違いありません。

ちょうど昼時間に雨巻山山頂に着いたせいか,賑やかなランチタイムになりました。残雪があちこちありましたが,風も吹かないので思い思いにベンチに腰掛け山談義に花を咲かせていました。皆さん山好きな方で,積雪期の足馴らしにと茨城栃木県境の山々を歩いているようでした。

足尾山の下山コースは沢が凍結しており少し緊張しましたが,適度なロープが設置されていて安全に降りることができました。
小刻みなアップダウンで十分汗をかきました。これで風邪が抜けるといいのですが。明日からブルーベリーの剪定が待っています。


 三登谷山から日光男体山が正面に大きく見えました。けい足山から見る
よりも一回り大きいようです。
 
雨巻山の山頂です。ランチタイムにはこれらのベンチが人で埋まりまし
た。
落葉樹の間から高峯と仏頂山が望めました。少し先の展望台からは,
筑波連山や難台,吾国の山々が霞んでいました。
 
猪転げ坂の整備の様子。丸太の階段ではなくジグザクにステップが切
ってあり,脇にそれる人がいません。
 
御嶽山からは,けい足山から花香月山の県境尾根がくっきりと見ます。
右端がけい足山で左奥が花香月山です。
 
足尾山の下山口には「茶屋雨巻」がありました。あいにくリフォーム中で
休店でしたが,次回には是非とも入ってみたい雰囲気です。3月にはオ
ープンするようです。
 
益子町発行の登山ガイドマップです。多くのサブコースがあるようです。
同じものがボックスに置いてありました。
益子町の行き届いた配慮に感謝です。



鍋足山(常陸太田市  529m)  H24.1.24(火) 晴れ

 
常陸太田市里美支所に駐車し,鍋足山の本峰を往復しました。
 GPSを忘れてしまったので大中登山口に設置されていた看板を利用して軌跡を描きました。
10時半に登りはじめ,頂上で昼食,午後1時過ぎに下山しました。
往復7km,約3時間の山歩でした。
 今朝はここ城里町でもうっすらと雪化粧しました。男体山の雪景色を見てみようかなと思っていたら,妻が鍋足山に行こうと言い出したので一緒に出かけました。
残念なことに常陸太田市の里美方面は全く雪が見られませんでした。風も穏やかでのんびり山歩を楽しみました。これまで県内の山道のほとんどには,イノシシが掘り返した跡が随所に見られたのですがここはきれいでした。栃木県よりの方が生息数が多いのでしょうか。

早く下山してしまったのですぐ近くの硫黄温泉「ぬくもりの湯」に立ち寄り,すべすべ温泉を堪能して優雅な山歩を終わりとしました。

 
鍋足山の対面にある日帰り温泉施設「ぬくもりの湯」から見た様子です。
3つの鍋足があり,今回は左側の本峰に登りました。
 
本峰山頂の様子です。360度の展望が広がっています。
山頂直下の風当たりのない岩陰でお昼を食べました。
 
山頂から南西方面を望むと一番奥に男体山,左に高崎山,右に白木山が堂々
とそびえています。大子方面は雪が深いようです。
 
こちらは北東方面です。男体山から袋田までの縦走路と遠く雪をかぶった日光の連山が望めます。
 
篭岩山から明山に連なる山々です。
その奥に筑波連山が霞んで見えるのですがよく写りませんでした。
 
南東方面です。
日立アルプスの全容が手に取るように見えます。



仏頂山(笠間市 430m)から高峯(茂木町 519m)往復    H24.1.19(木) 晴れ時々曇り

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笠間市片庭の楞厳寺山門に駐車し,仏頂山から高峯を縦走して林道まで下ってから引き返しました。
 
朝8時半から歩き始め,14時20分に戻りました。
約16kmの歩程を6時間かけて歩きました。
朝日新聞折り込み紙面の「定年時代」に紹介されていた「高峯山」をいつか訪れてみようと思っていたら,けい足山から間近な仏頂山を尾根伝いにたどると行けるようなので早速出かけてみました。

仏頂山には笠間藩の菩提寺だった楞厳寺を通って,あまり評判の良くない「関東ふれあいの道」が整備されていました。随所に標識が整備されており,楞厳寺周辺の照葉樹林帯から明るいクヌギ,ナラ林,そしてスギ,ヒノキ林と変化に富んだ山道は雰囲気としては自然満喫コースです。

仏頂山は展望はききませんでしたが,その先の奈良駄峠手前の伐採後からは花香月山からけい足山の県境尾根が手に取るように望めるほか,遙か彼方に雪をかぶった日光,那須連山がそびえて圧巻でした。

高峯(定年時代では「高峯山」になっていますが,2万5千分の1の地形図では「高峯」になっています)は評判通りの展望のよい山でした。特に,山頂から少し先に行ったパラグライダー基地からは難台山から吾国山の連山,そして筑波連山の全景が同時に,一瞬に目に飛び込んできてたまらない興奮を覚えました。富士山もよく見えるそうですが,今日は11時を回ったせいか霞が立ちこめて見えませんでした。いつの日か,富士山も一緒に納めて撮影したい気にさせられました。

高峯からは対面して雨巻山の勇姿がそびえ立っています。取り付き点の林道まで降りてみましたが,更に県道まで下がらないと登り口はないようなので今日は引き返すことにしました。雨巻山は次回のお楽しみです。 

 
楞厳寺の山門です。室町時代の建築で国指定重要文化財になっています。
楞厳寺は奥の森の中にあります。
 
仏頂山の山頂です。
針葉樹と広葉樹が混在し,いい雰囲気ですが展望はききません。
立派なテーブルとベンチがあり,熱いコーヒーを楽しみました。
 
仏頂山の先にある伐採跡からの展望です。
左から右にけい足山,花香月山の県境尾根が見えます。
 
高峯山頂です。
看板の後ろに雨巻山がそびえ,その後ろに雪を抱いた日光や那須の山々が輝いていました。

高峯のパラグライダー基地からの筑波連山のパノラマです。
今度は朝早く,富士山を入れて撮ってみたいです。
それにしても右端の岩瀬から長大な山並みで,いつか全山縦走に挑戦
してみたいです。
 
こちらは難台山から吾国山の連山です。
筑波連山と一緒に飛び込んでくる光景はまさに息を飲む絶景です。



風神山から高鈴山(標高623.6m),神峰山 (日立市,常陸太田市)    H24.1.11(水) 曇り一時雪のち晴れ

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大甕駅東口に駐車し,風神山から真弓神社,高鈴山,神峰山,羽黒山,小木津山自然公園を越えて小木津駅まで歩き電車で大甕駅に戻りました。
 
7時16分に登りはじめ,高鈴山には11時40分に到着しました。昼食の後,神峰山を越えて小木津駅に着いたのは15時41分でした。
歩程は約32km,8時間25分の長ロング山歩でした。
GPSの電池は小木津山自然公園で交換しました。オレゴン450TCは電池の消耗が激しいのが欠点です。
このコース,35年ほど前に日立勤労者山岳会に所属していた頃歩いたことがあり,思い出に浸ってみようと出かけてみました。当時は藪こぎの箇所があったりとあまり歩かれていませんでしたが,現在は案内標識も含め非常に良く整備されたコースで昔の面影を思い浮かぶことができませんでした。市民の誇る「日立アルプス」として,今以上に林道やゴルフ場で分断されることのないように守っていってほしいと思いました。幸いなことに,「ハイキングクラブ のんびり」主催による日立アルプス市民ハイキングが多くの市民参加を得て毎年開催されているとのこと,市民意識の高まりを保つ意味でも心強い限りです。

今日は大寒波襲来の前日で雪が舞う予報が出ていました。気合いを入れて出発したのですが,予報通り真弓神社を過ぎてから雪が舞い始め,あっという間に登山道が雪化粧してしまいました。体が冷えたのかおなかの調子がいまいちで,あまり休憩もとらずに歩き通しました。羽黒山あたりまで下ると雪はなくなり若干暖かみが増してきました。小木津山自然公園の北展望台では何事もなかったような穏やかな海を眺めながら,山と街並みと海がほどよく調和している光景にしばし見とれてしまいました。

今日一日の長い山歩を振り返り,歩き通せた自分の足に感謝するとともに,キリマンジャロへの夢にほんの少し近づけたような自信がわきました。 

 
風神山山頂です。ここまで山歩にこられる市民の方は非常に多いようです。
そういった市民の皆さんの活動なのかきれいに清掃されていました。
 
 真弓神社です。地震の被害が大きく敷地の復興工事が進められて
いました。
 取り付きの林道も崩壊がひどかったようです。
 
高鈴山頂です。まだ雪が舞っています。
居場所がなく昼食はトイレのひさしの下で済ませました。
三角点の周りは巨大なアンテナ群が立ち並び昔の面影はありませんでした。
 
 神峰山頂です。明治43年に日立鉱山による気象観測所が設けられた
後,日立市が引き継ぎ現在は雨量の観測が行われているそうです。
 左のプレートは今はなき日立大煙突の記念碑です。 

神峰公園口と小木津山自然公園口の分岐点に広がる皆伐地帯です。
杉の大木が利用されることもなく放置されていて痛ましい光景でした。
何か理由があるにせよ早急に何とかしてほしいと思いました。
 
 小木津山自然公園北展望台から広がる海岸線です。山と街と海が
すばらしいハーモニーを奏でているような感じにさせられました。
 まさに日立アルプスの最終楽章にふさわしい一コマです。



平成23年(2011)の記録 

加波山から筑波山(女体山 標高 877m) (つくば市,桜川市)    H23.12.7 晴れ一時曇り

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ガマ公園駐車場に軽トラを置き,自転車でりんりんロードを走って加波山神社へ向かいました。神社から延々と歩き始め,最後の湯袋峠でどうしたことか左折してしまい,つつじヶ丘駐車場から女体山を越え,ガマ公園駐車場までどうにかたどり着きました。
 

加波山神社を10時に出発し,ガマ公園駐車場に着いたのが午後の6時過ぎで真っ暗でした。山歩距離は約29km,所要時間は8時間15分の長ロング山歩でした。
今年の締めくくりとして筑波連山のクライマックスに挑戦してみました。
交通手段に悩んだ末に軽トラックと自転車を使うことでどうにかなると思ったのですが,1時間以上のロスが出てしまいあわただしい山歩となりました。りんりんロードは快適で,じっくりと筑波山の絶景写真でも思っていたのですが,時間に追われ焦ってしまい写真は撮れませんでした。

登山口の加波山神社は,加波山山頂の神社を一段ときらびやかにしたもので,田園風景の中に目を奪うばかりの華麗さでたたずんでいました。先週は縦走コースでの山頂で,さほど気にも留めなかったのですが,麓から歴史を感じさせる山道をたどると,なぜ人は昔から苦しい登りをあえて必要としたことに共感を覚えて感慨深いものがあります。

加波山を降りると長い舗装された林道歩きとなってしまいました。「関東ふれあいの道」の趣はほとんど皆無といって良いでしょう。特に,丸山付近のパラグライダー基地にはワゴン車が行ったり来たりとあわただしく,のんびり歩くのも容易でありません。本当に林業のために整備したのか疑問に思うところです。

そんな中,ひたすら林道をひた歩き筑波山を目指しました。湯袋峠に出たところで計画では左折して筑波高原キャンプ場へと向かうところだったのですが,GPSは右折方向を示していたので地図確認しないままに向かってしまったところ,つつじヶ丘駐車場へ向かう東筑波ハイキングコースを延々とたどることになってしまいました。このコースはほとんどが林道でしたが,舗装されていないだけに足には優しい道でした。

しかし時間はかかりました。つつじヶ丘駐車場から女体山を目指したのは夕方4時を回っていました。下山してくる方に「今から登るの?」と驚かれましたが,筑波連山のクライマックスは外すわけにはいきません。
中腹で厳かに日が沈みました。女体山頂には誰もいませんでした。闇が深まり,麓の灯りが鮮やかになってきました。見事な夜景でした。ISO感度を上げて何枚も写真を撮りました。そのときは気づきませんでしたが,富士山が写っていました。

さて下山です。男体山は行かずに,ヘッドランプをつけて一路筑波山神社目指して下りました。気が焦っていたのか,昨日の雨で石や木の根が滑るのか何度も転びました。暗闇の下山は危険です。どうにか6時過ぎに下山できました。

あまりに遅いので家族が心配して筑波山神社に電話をしたようです。神社の方が駐車場を調べてくれたとのこと,ご迷惑をおかけしてしまいました。
冬至前のこの時期,ロング山歩は慎むべしと反省させられました。

 
加波山神社です。
この向かい側に駐車場があり,自転車をおかせていただきました。
 
足の病を治す神様がまつられている足尾神社です。
あまり手入れされていませんが,写真の下の石垣はことのほか立派でした。

 
きのこ山には四阿があり広場になっていますが,ゴミの散乱が目立ちました。
 
女体山からの眺望です。
写真中央から左寄りに富士山が写っているのですが。



岩瀬駅から加波山(標高 709m)往復 (桜川市)    H23.11.30 曇り時々晴れ

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岩瀬駅に駐車し(料金300円),御嶽山から雨引山,燕山,加波山を往復しました。
 
朝8時半から登りはじめ,11時半に燕山,12時半に加波山到着しました。
岩瀬駅に戻ったのは午後3時半でした。
約21km,7時間のロング山歩でした。
 

今年の春に難台山から吾国山を歩いた折,西から南側に連なる筑波連山を目の当たりにして一度歩いてみたいと思っていました。しかし交通の便が悪く縦走は難しいかなと躊躇していたところ,筑波山まではともかく途中の山まで岩瀬駅から往復している方が居られるのを知り,とりあえず加波山まで挑戦してみました。
登山道は関東ふれあいの道といって遊歩道のように整備されており,いささか情緒にかけるのと延々と続く丸太を並べたステップが以外と歩きにくく感じました。奥久慈の山々に慣れた足には少し都会的だったようです。
御嶽山と雨引山では魅力的な展望が開けていましたが,それから先は落葉樹や針葉樹の中の登山道で展望は効きませんでした。時折現れるカエデの紅葉に見とれて歩きました。
燕山,加波山はほとんど展望はなく,木立の間からかすかに山並みが見られる程度で少し物足りなさを感じました。
加波山神社は山頂までいくつもの重厚な社が建立されており,大きな岩と相まって荘厳な気持ちを抱かされました。

筑波連山は30数キロにも及ぶとか。今回は3分の1程度で終わってしまいましたが,次回は加波山から筑波山を目指してみたいと思います。戻りをどうするかが問題ですが。
到着地点に自転車をおいてりんりんロードで戻るという手もあるのですが,気力を高めないといけません。 


 
雨引山頂の立派な標識です。
四阿があり,加波山や筑波山の眺望がすばらしいです。
ゆっくりとお茶を飲みました。
 
雨引山からの加波山眺望です。
あいにくの曇り空で霞んでいました。右側に筑波山がそびえているのですが。

 
燕山の頂上です。
何の変哲もないなだらかな場所に標識があるだけで三角点は見あたりません
でした。
 
加波山山頂の加波山神社本殿です。
巨岩の後ろに三角点がありました。



男体山から鷹取岩往復 (大子町)    H23.11.23

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男体神社のある登山口から登り,鷹取岩を往復しました。
 
朝9時から登りはじめ,午後3時14分に戻りました。
約10km,6時間10分の小刻みなアップダウンの山歩でした。
 
 今年の紅葉の見納めと思い,やや曇りがちな天気の中奥久慈男体山に出かけました。
大円地は賑やかすぎると思い,何年ぶりかで男体山神社から登り始めました。駐車場へ入る集落からの男体山の眺めは新鮮で,一面の紅葉と相まって固唾をのむ瞬間でした。先客はワゴン車1台だけでした。
途中,真っ赤に色づいたカエデに足を止められ何枚も写真を撮りました。見事な紅葉で,まさに今年の見納めの紅葉だと感じました。
男体山頂は10数人の登山客で賑わっていました。大円地側から次々と登ってくる人々が多いので,あまりゆっくりすることもなく鷹取岩へ向かいました。
鷹取岩へのコースも行き交う人が多く,いつもの静けさが恋しくなりました。そういえば今日は勤労感謝の日です。もみじ狩りを楽しもうと,気持ちはみんな同じだったようです。

 
滝倉集落からの男体山です。山頂近くに崩落箇所が見えます。
登山道も一部通行不可となり,新登山道が整備されました。
それにしても目を奪われるほどの紅葉でした。
 
登山道半ばに現れた鮮やかな紅葉。
あちこちと周りをさまよい撮影ポイントを探しました。

 
鷹取岩コースへ入ってから男体山と向かい合えます。
岩肌に燃えんばかりの紅葉に,思わず固唾をのんでシャッターを切りました。

 
鷹取岩崩落箇所からの男体山です。危険防止のテープの下が大きくえぐれて
しまいました。しかしながら,紅葉の男体山遠望は何事もなかったかのように
穏やかでした。



大神宮山から八溝山往復 (大子町)    H23.11.16

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大神宮山直下の林道終点駐車場から高笹山,池ノ平,八溝山と歩き,又同じ道を戻りました。
 
朝9時過ぎから歩き始め,11時40分八溝山着,12時10分に八溝山を出発し,午後3時前に大神宮山に戻りました。昼食を挟んで,18kmの距離を約6時間で散歩しました。
 
 大子町厳選おすすめハイキングに載っていた「大神宮山から八溝山」のコースを山歩してみました。
大神宮山へ至る林道は台風による豪雨の影響か大きな溝があちこちに走り,軽トラックでも果たしていけるかどうか不安の連続でした。

記載されていたコースタイムでは片道4時間を超えていたので覚悟して歩きました。コースは思ったよりなだらかで,県境には延々と土塁が築かれそれに沿ってよく歩かれている山道が続いていました。この土塁ですが,1m程の高さがあり,明治時代末期に八溝山の県境に造られた防火線の一部という記事を目にしました。
真新しいイノシシの足跡やミミズをあさった跡がたくさんあり,今にもイノシシと遭遇するのではという警戒心がとぎれない山歩です。結果的にはイノシシにも人にも出会うことはありませんでした。展望はききませんが,杉,桧,松,ブナ林と割合変化に富んだ林の道で,時折木立の間から八溝山頂が望まれたり,木漏れ日の暖かさを感じたりと私には好みの山道です。
紅葉の盛りは過ぎていましたが,カエデはまだ鮮やかであちこちであでやかさを競いあっていました。何回も何回も,思わず立ち止まってはカメラを取り出すことになりました。

大神宮山には野生生物観察施設が設置されており,高笹山から八溝山,少し遠くに男体山に長福山,そして遙か遠くに筑波山が展望できます。サル,イノシシに注意という看板を見ましたが,この施設からは確認できませんでした。
八溝山には平日とはいえ20名ほどの人が来ていました。立派な舗装道路が三角点下まで来ているので,車で楽に来られるようです。天守閣のような展望台からは360度の景色が広がり,あちこちで歓声が響いていました。
私は奥久慈男体山を見つめては,その端正な姿に一段と憧憬の想いを強くしました。

展望台を管理されている方から声をかけられました。
どこから歩いてきたの。
大神宮山からです。
何時に出てきたの。早いな。どのくらいかかった。
9時過ぎですから,2時間半ぐらいです。
そりゃあ大分早いは。たいしたもんだ。
ありがとうございます。

たそがれ男にまだ歩けるという自信がわいてきました。

 

大神宮山に至る林道から八溝山がくっきりと見えます。
前景にムラサキシキブの実を入れてみました。

 
大神宮山頂です。手前に野生生物観察施設があります。
正面の穴の開いた岩は遥拝岩( 眼鏡石)といって,
覗くと伊勢神宮をお参りしたことになるそうです。
 

高笹山山頂です。遙か木立の間に八溝山頂が望まれ
ます。三角点は少し奥まったところにあるようです。
 
池ノ平山頂です。山の頂とは思えないような所です。
三角点はずっと奥まったところにあるようです。
 
八溝山頂です。
三角点を越える積み石が1000mを越える標高を誇
っているようです。
 
大神宮山野生生物観察施設から望む男体山,長福
山です。端正なそして特異なその姿に惹かれます。



鷲の巣山から太郎山(標高 447m)  (大子町)    H23.11.9

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前回の鷲の巣山から西に向かい,太郎山を越えて大子駅まで散歩しました。
途中踏み跡が無くなりさまよいました。
 
 朝8時35分に上小川駅を出発し,大子駅に午後1時40分に着きました。約5時間の山歩でした。
 大子町のパンフレットに載っていた鷲の巣山の西側に位置する「太郎山」の名前が気になり,前回の鷲の巣山のコースを延長して歩いてみました。

鷲の巣山から先はほとんど歩かれている様子はなく,目印のテープはあるものの倒木と藪の連続でした。途中何度かテープを見失い,GPSを頼りに太郎山を目指しました。
鷲の巣山コースよりも山奥にはいるためか自動車の音も消え,カラスの鳴き声が一段と大きく響きます。このコースは展望もきかず,あまりおすすめとはいえません。
やっとの思いで到着した太郎山には宇宙基地のようなアンテナが並んでいてびっくりしました。大子駅までは舗装道路を歩くことになりましたが,手入れの行き届いた杉の美林を眺めながら今日の苦労を癒されました。

太郎山頂に設置されているアンテナは,航空管制無線標識(ビーコン)といって,航路となっている大子町上空を通過する航空機に電波を発信して,現在位置を確認させているものだそうです。

 
鷲の巣トンネル上の展望地点からの長福山と男体山,大分色づいてきて
います。
 
太郎山頂手前のピークから木立越しに男体山が望まれます。大分奥深く入り
込んだものです。
 
太郎山頂手前のもみじです。1本だけ鮮やかに色づいていました。
 
太郎山頂です。普段見慣れない光景に驚きました。



再び鷲の巣山(大子町)    H23.11.3

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10月26日と同じコースを歩きました。今度は鷲の巣山の標識と祠のあるピークを踏めました。
 
 朝9時40分に上小川駅を出発し,鷲の巣トンネルの上でティータイム,男体山のよく見える250m稜線上で昼食を取り,午後1時17分に袋田駅に到着しました。
約3時間半の山歩でした。10月の山歩より大分早めでした。
前回鷲の巣山のピークを踏めなかったので,あまり乗り気ではない妻を誘って再度同じコースをたどってみました。文化の日ということで快晴を期待していたのですがどんよりとした小雨のぱらつくあいにくの天気でした。
前回私が歩いた後,大子町の方で登山道の整備をしたらしく下草を刈ったり,ピンクのリボンが随所につけられとても歩きやすい状態になっていました。前回,ガレ場を下るとき滑ってズボンを破いてしまったところは通行止めの虎ロープが張ってありました。山造と下津原の標識のあるピーク直下の部分で足場のとても悪いところで,下手すると崖下へ落ちてしまうところです。今度は安心です。鷲の巣山のピークは,その標識の西側を数分登ったところでした。展望はありませんが,杉木立の中に歴史を物語るような石の祠が鎮座していました。
紅葉にはまだ早めでしたが,所々色づきはじめすばらしい里山の風景を味わえて乗り気でなかった妻も満足の様子でした。本当におすすめのコースです。

袋田駅近くに降りてきて地元の人に声をかけられました。
「鷲の巣山に登ってきたの?」
「そうです。所々いい展望箇所があってすばらしいコースでした。」
「私も去年登りました。結構きつかったけれど,いい眺めで地元の誇りのハイキングコースですよ。」
「ありがとうございます。」

休みの日とあって袋田駅は結構なお客様で賑やかでした。 

 
鷲の巣トンネルの真上のピークでお茶を飲みました。眼下に広がる里山風景を
目の当たりに満足のひとときでした。
 
久慈川を前景に色づき始めた男体山の裾野。曇りがちな天気も良い雰囲気を
醸し出していました。
 
前回踏めなかった鷲の巣山のピークです。
 
お昼を食べた稜線からの男体山展望です。何度見てもいいものです。



 鷲の巣山(大子町)    H23.10.26

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上小川の駅に車をおき,袋田の駅まで山歩して水郡線に一駅乗り,戻ってきました。
 
 朝9時前に歩き始め,途中ゆっくりと昼食を取り4時間50分で袋田駅に着きました。
 大子町企画観光課発行のお試し版ハイキングコースパンフレットに「鷲の巣山」という名前があり,一度訪れてみたいと思っていました。9月の台風で破れたブルーベリー防鳥ネットの片付けもどうにか終了したので思いを遂げようと久々の秋空の下出かけてみました。

これまでは男体山側ばかり歩いていたので初めてのコースに不安がありましたが,大子町厳選おすすめハイキングだけあって随所に案内標識が整備され迷うことなく稜線に出られました。稜線には地震や台風の影響と思われるガレ場や倒木が目立ちましたが,明瞭な踏み後が続き歩かれる人も多いことが伺われました。
随所に久慈川と奥久慈の山々を眺望できる展望箇所があり,思わず持参したコーヒーを何杯も飲み干しては見とれてしまいました。まさにおすすめコースです。
ただ一つ残念だったのは鷲の巣山のピークを踏めなかったことでした。「鷲の巣山」は地形図にはない山名で,三角点もないことから町発行のパンフにも記載がありません。しかし,祠がまつられ山名標識もあるようです。最高地点に達したとき,そこへ向かう道が確認されたのですが展望の良い稜線へと下ってしまいました。次回は是非訪れてみましょう。

途中,キノコとの調査をしている東海第二原発に勤務されていたという方に出会いました。今回の原発事故で,貴重な森の恵みが台無しになってしまったことを大変嘆いていました。何事もないようにたたずんでいる奥久慈の山々を眼前に,取り返しのつかない原発事故についてしばらく話し込んでしまいました。この里山が元に戻るのはいつになるのでしょう。キノコではチタケが一番放射性物質を吸収しやすいそうです。また,魚では淡水魚の方が吸収しやすいという話もしていました。里山の恵みはことごとく打ち砕かれてしまいました。

 
鷲の巣トンネルの真上から男体山方面の展望がすばらしいです。久慈川を
前景に長福山,いつもと違う形の男体山がこれぞ日本の里山風景といった
感じです。
 
水郡線の鷲の巣トンネルに入る鉄橋と久慈川の蛇行がいい雰囲気です。


 
水郡線と久慈川,そして国道118号線とまさに川の字です。
その奥に月居山や生瀬富士が望まれます。
来月の紅葉時期は一段と華やかになると思います。
 
下流川の特徴ある山容の男体山と白木山です。
久慈川は大きく蛇行しています。
こちらも紅葉時期は更に絶景度を増すでしょう。



 難台山から吾国山    H23.5.20

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赤塚駅に駐車し水戸線と常磐線を乗り継いで岩間駅に降り,水戸線福原駅に降りるというロング山歩でした
 
アップダウンが激しい約18kmの行程を6時間半かけて歩きました
 田植えも済み機材の片付けも一段落したところで,「読売タウンニュース」に掲載されていたすずらん群生地「難台山」を思い出して出かけてみました。とても暑い日で,したたる汗が農作業のものとはひと味違う快感を味わってきました。ヤマツツジや藤の花がまだ残っていて青葉によく映えていました。

お目当ての「すずらん」は群生地がイノシシに荒らされたとかで数が少なく,開花しているものはちらほらでした。それでも園芸種のものとは異なり葉の陰に隠れて凛として咲く花に目を引きつけられました。

難台山頂近くの屏風岩では大きな岩が転げ落ちていて,ここでも3月の地震のすさまじさを物語っていました。

吾国山からは加波山や筑波山が間近に迫り,前景の田んぼの水とのハーモニーが格別でした。りっぱな山頂の社は大谷石で組まれていましたが,地震の被害はほとんど見られませんでした。
疲れたのか無性と甘いものがほしくなり,笠間駅前のグリュイエールで銘菓五穀ロールを買って帰りました。

 
難台山頂の祠,歴史を感じさせられます
 
スズランの群生地,花は目立ちません
 
葉の下に釣鐘状の可憐な花がついています
日本の在来種で園芸種のドイツスズランより
地味です
 
吾国山へ向かう狭き門,この先に茨城県の
研修所洗心館がありました(現在は閉館です)
 
吾国山頂に建つ社,大谷石がかなり高く組まれています
 
吾国山の下りに生育するブナ林,笠間市指定の
文化財になっています



 男体山から篭岩山    H23.4.21

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篭岩への取り付きで迷ってしまい藪こぎをしました
下山は目印がはっきりしていました
 
いつもの鷹取岩の昼食場所が崩壊してしまいました
所要時間は6時間20分でした
3月11日の大地震の後,男体山や篭岩の岩場が気になっていましたので,農作業の合間を縫って出かけてみました。

男体山の一般コースは,崖崩れがあるという表示があったので健脚コースを登りました。登山道はしっかりしていましたが,男体山の頂上はパラボラアンテナのすぐ上から,かなり下の方まで崩れていました。
それから,鷹取岩の方へ向かいましたが登山道は無事でした。イワウチワの群落がまだ見頃でした。ただ,鷹取岩の絶景展望箇所が恐ろしいほどに崩れてしまいました。

篭岩山の岩場は変わりありませんでした。
人間が重機を使って切り開いた奥久慈パノラマライン林道は地割れがひどく,大きな崖崩れもあり通行不能となっています。少し無理があったのかなと感じました。 


男体山頂上部分の崩壊箇所です。すさまじい
傷跡ですが健脚コースは変わりありません。 
 
頂上祠の隣がかなり下の方まで崩れてしまいました。
 
 
鷹取岩の展望箇所が崩れてしまいました。
ここでの昼食は最高でしたが残念です。
 
鷹取岩へのコースでは,
イワウチワがまだ見頃です。
 

山桜もいい感じです。
 

見事な山桜にうっとりしました。



明山 457.4m 篭岩山 501.4m  H23.3.8

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 明山と篭岩山の軌跡です
 篭岩山は不動の滝まで降りました

 明山の断面図です
 最後に急登があります

 篭岩山の断面図です
 急な岩場が2カ所あり,雪が積もっていて緊張しました
前日の雪が積もって3月の雪山を見てみようと出かけました。
「三太の湯」から先には道路にも結構積もっていました。緊張しながら運転しましたが,山は絶景でした。
遠く千葉ナンバーの車の方に出会い,今日は最高だねと言葉を交わしました。
奥久慈の山々に見とれて,満足の一日でした。 


 明山からの男体山,白木山,高崎山,篭岩山に
うっとりです 

 篭岩山からは男体山が凛としてそびえています
 

 檀香梅のつぼみがほころび始めました
 



 高崎山 594.4m 白木山 616.3m 男体山 653.9m  H23.2.5


   
 GPSの性能を試そうとまだ登ったことのない高崎山を目指して大円地から入りました。立春を過ぎて快適な山歩きでしたが,所々雪が残っていて空気はひんやりしました。途中,イノシシ取りのハンターに出会い出入りする獣道を教えてもらいました。
男体山から高崎山,白木山はよく目立ちますが,高崎山からの展望はあまりよくありません。北側の方に一部展望が開けていました。
時間がたっぷりあるので,白木山と男体山を回り充実した一日でした。
GPSは画面の大きなオレゴンですが老眼には見にくく,周りの山を同定するにはいまいちでした。カシミール3Dに落としてトラックや断面を見るのが楽しく,しばらくはまりそうです。

 
 高崎山山頂から男体山を望みます
 
 白木山山頂の三角点です 
 
 男体山山頂です。雪が残っていました




        盛金富士 340.7m 熊野山 310m 高塚山   H23.2.16
   
熊野山にはまだ登ったことがないのでGPSを片手に出かけた。

いつものことながら,盛金富士の展望はすばらしいものがあります。熊野山もこれに劣らずと行ったところで,神社とりっぱな石碑が建っていました。岩場からの眺めはすばらしく,おにぎりをほおばりながら奥久慈の山々を堪能しました。

帰りは欲張って下高塚山から上高塚山に向かいましたが,展望がきかないことからあまり歩かれてはおらず山道ははっきりしませんでした。 

 
 盛金富士山頂
 
 熊野山山頂の石碑
 
 下高塚山の木々の間からから男体山を眺望
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